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【名車】ティレル006、名門ティレル最後の栄光と悲劇


2010-6-25 19:02
 材木商として財をなしたケン・ティレルは、1968年にマトラのチーム監督としてF1の世界に飛び込んだ。翌69年には早くも、ジャッキー・スチュワートとともにタイトルを手にする。

 1970年、マトラの体制変更に伴い、ティレルは独立を決意。当初はマーチの車体で参戦を始め、その年の終盤にオリジナルマシン001を完成させて一躍トップの仲間入りを果たした。翌71年には003でダブルタイトルを獲得して見せた。

 72年はロータスのエマーソン・フィッティパルディに破れたものの、73年には新車005を投入して再びタイトルを奪還した。なお、初期のティレルはシャシーナンバーが車名を兼ねるため、001〜004、005〜006はほぼ同型車となっている。

 005はティレルのマシン作りの哲学に基づき、イギリスのコンストラクターらしいコンベンショナルなコーナリングマシンに仕上げられている。フォードDFVエンジンにヒューランド製FG400を組み合わせ、モノコック方式のアルミ製ボディにスポーツカーノーズ。

 当初はノーズ内に収めていたラジエーターをサイドポッドに移設し、オイルクーラーをフロントに設置した2台目のシャシーが006。先に製作された005の1台目も同様の改造を受け、006Tと改称され、これ以降ティレルでも形式ごとのモデル名で呼ばれるようになった。

 スチュワートはこの年、3度目のタイトルを獲り史上最多27勝の記録を打ち立てたものの、エース禅譲を決めていた愛弟子フランソワ・セベールをアメリカGPの事故で失い、引退。ティレルもこれ以降、タイトルに恵まれることはなかった。この記事の詳細ページはこちら

(text by Mineoki Yoneya)


 ティレル006の注目のポイントはこちらです。

●ティレル最後のチャンピオン獲得車に、ジャッキー・スチュワートが再搭乗
●スポーツカーノーズがいかにも1970年代前半らしい
●ラジエターはノーズ内からサイドポンツーンへ移動
●リアビューミラーの取り付け方が、あり得ないかたち
●高く伸びた巨大なエンジン吸気ボックスがグラマラス
●リアウイングは、ギアボックスから遥か後ろへ伸びている
●フランソワ・セベール事故死の悲劇のマシン

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<<商品の詳細>>
著者:La Vie Creative
車名:ティレル006
レース:2010年第1戦バーレーンGP
ページ数:27
ファイルサイズ:17.5MB
商品番号:ITEM2010-0019
価格:210円(税込み)

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