第2戦マレーシアGPでは開幕戦から続くフライアウェイ戦ということもあって、さほど多くのアップデートは投入されなかった。
しかし開幕前のアップデートがさほどなかったルノーはここでフロントウイングの翼端板をモディファイ。前端部の外側フィンのを鋭利な形状として、フロントタイヤ外側への整流効果を高めてきた。その甲斐あってか、ルノーはセパンで2戦連続となる表彰台を獲得している。
メルボルンにぶっつけ本番で新型ディフューザーを投入してきたマクラーレンは、前回はコンポジット化が間に合わずチタンと思われる金属を板金加工して間に合わせていたパーツを、カーボンコンポジット化してきていた。ただしこれもハミルトン車のみで、バトン車には前回同様の白いパーツが装着されたままだった。
その他チームもほとんどアップデートはなく、あっても細かなモディファイのみ。
これはメルボルンが通常のサーキットとは特性が異なり正確なパフォーマンス評価が難しく、標準的なティルケサーキットであるセパンでしっかりとした評価を行ないたいという思惑もあったためだと思われる。セパンにアップデートを持ち込んだのは、オフのテストから開幕戦までに間に合わなかったパーツの後追い投入程度でしかなかったと言っても良いだろう。
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(text by Mineoki Yoneya / photographs by Wri2, La Vie Creative)