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『テクニカルファイル』ベルギーGP、高速スパに低ドラッグ特別パッケージ


2011-9-4 17:39

 スパ・フランコルシャンはセクター1と3に長い全開区間を持つため、近年では最高速を重視した特殊な空力パッケージが持ち込まれるサーキットとなっている。超高速モンツァと異なるのは、セクター2に曲がりくねった高速コーナーが連続するためダウンフォースも必要で、その妥協点を見出すためにダウンフォースレベルの異なるパッケージ、言うならばローダウンフォース仕様というよりも低ドラッグ仕様のパッケージが使用される点だ。

 同じようなダウンフォースレベルのカナダGP仕様を踏襲したチームもあったが、多くはカナダとも異なるウイングを持ち込んだ。元々のダウンフォース量が強く規制されている今では、フロントは通常仕様のままでリアウイングだけを低ドラッグ仕様に換える手法が一般的で、リアには一見して薄いと分かるウイングが使用されている。マクラーレンは当初からここに照準を合わせてイギリスGPからテストを重ねてきた新型リアウイングをついに実戦投入。他チーム同様に小型のフラップを装備し、DRSの効果を最大化したタイプだ。

 また、夏休み期間中に開発が進められた先行開発パーツを試したチームや、ローダウンフォースの完全特別パッケージを使用する次戦イタリアGPに向けたパーツの実走テストを行なったチームもあった。

 そんなベルギーGPのテクニカル解説やマシンディテール写真をもっと堪能したい方は、詳細は『テクニカルファイル速報(2011 Rd.12 ベルギー)』をどうぞ! 2カ月ぶりの勝利を飾ったレッドブルRB7のディテール徹底解説と速さの理由、デビュー20周年のミハエル・シューマッハのマシンを収録しています。

(text by Mineoki Yoneya / photographs by Wri2, La Vie Creative)

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