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【2】パドックこぼれ話 〜F1ピープルが話してる旬な話題〜(2011年11月第3週)


2011-11-24 6:00

●マカオGPで勝っても、その次はGP3?
 F3の国際交流戦であるマカオGPが行なわれました。やはり上位を占めたのは、ヨーロッパのF3勢でした。

 が、じゃあマカオで勝ったからと言ってF1に乗れるのかというと、そうでもないのが今の厳しいところです。セナやハッキネンがマカオで勝ってF1に飛び級でデビューした頃とは違うのです。

 というのも、昨年GP3が始まってからというもの、F3は完全にGP3よりも下になってしまいました。速さも、学習という意味でのレース内容も、そしてF1界とのつながりという意味でも。フェッテルやハミルトン、ロズベルグなどが輩出してあれだけ隆盛を極めたユーロF3でさえ、今年は参加台数が12台のみというお寒い状況になってしまいました。

 GP2からF1へと道筋は、今やもう鉄板になりました。そのGP2と一緒に、ほぼ同じチームが行なっているのがGP3ですから、F1にいきたければGP2、そのGP2にいきたければGP3という図式がこの2年で完全に確立されてしまいました。

 今季GP3チャンピオンのバルテリ・ボッタスがマカオに参戦して上位で走りましたが、それはやはりマカオGPというブランドあってのこと。逆に、マカオで活躍したドライバーたちがどれだけF1界で知られているかというと、なかなか厳しいというのが現状なのです。

●ウイリアムズがピンチ!?
 PDVSAとウイリアムズのスポンサー契約が、問題になっているようです。PDVSAはベネズエラの国営石油企業で、つまりは国を挙げてマルドナドを支援しているということ。リアウイングの裏側にはベネズエラの文字が入っていますし。

 そのPDVSAが来季に向けてウイリアムズと結んだ契約というのが、20数億円規模の契約らしいのですが、その契約に問題があるのではないかとベネズエラの議会が問題視しているとのこと。契約書を確認して云々という話ですから、なにやらキナ臭い状況になってきています……。

 スポンサーが少しずつ決まり財政的に改善しつつあるというウイリアムズですが、カタールの大型スポンサーはまだ決まらず、PDVSAとの契約までご破算になると、年間予算の1/3ほどが消える計算になりますから、ウイリアムズにとっては本当の意味での死活問題ということにもなりかねません。

(text by Mineoki Yoneya / photo by Macau GP, Wri2)

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パドックのF1関係者たちの間で話されている旬の話題とは? 真面目な話からバカ話まで、他では知ることのできない彼らの本音を、生々しくお伝えします。TV中継では映らない“コース外”の様子、雑誌や普通のウェブサイトには書けない実状を、お楽しみください。
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