今週はパリに来ています。

　来週のブラジルへは、アメリカ経由かヨーロッパ経由で12時間＋12時間のフライトで行くしかありません。時差的にも、乗り継ぎ的にも、ヨーロッパ経由で行く方が楽ちんなので、僕は毎年ヨーロッパ経由で行くことにしています。

　今年はちょうどブラジルGP前週にパリでフィギュアスケートのグランプリシリーズのパリ大会が行なわれることになっていたので、どうせ経由するならということで、一足早く日本を出てパリに来たわけです。まぁ、アブダビから帰って日本滞在1日だけでパリへ行くことになったので、それはそれで大変だったのですが……。

　パリはもうすっかりクリスマスムードです。街中にクリスマスのデコレーションが登場しています。でも日本と違うのは、赤や緑といったベタな装飾ではないことです。シャンゼリゼに建ち並ぶクリスマスマーケットの小屋も、いろんなお店のショーウィンドウを飾るデコレーションも、すべて基本は「白」。ホワイトクリスマスなのだから、当然と言えば当然です。

　白色だから、街が派手になったりしませんし、元々の景観を著しく損なうこともありません。そもそも彼らにとっては、クリスマスというものがただのお祭りではなく宗教的な基盤に基づいたのものですから。

　日本も場所によっては少しずつそうなってきているように感じられますが、まだまだ「とにかく派手に飾り立てれば良い」みたいな雰囲気はあるのではないでしょうか。

　今年は震災の被災者への配慮も含めて、派手なことは控える風潮もあるかも知れませんが、そう言う意味でも、こうしたヨーロッパのスタイルというものに目を向けて、日本ももう少し「大人の街」、「大人の国」へと変わる良い機会なのかもしれません。

（text and photo by Mineoki Yoneya）

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1年中F1を追いかけて世界中を転々としているよねやんが、世界各地の滞在地から近況とその街の様子をお届けします。様々な文化や海外生活の知識、世界中を旅するダイナミズムをお楽しみください。この知識が、あなたの暮らしやお仕事にも役立つかもしれません。
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