小林可夢偉、開幕6位入賞!!
期待と不安の入り混じる開幕戦、オーストラリアGP。
可夢偉はマシンのポテンシャルに手応えを感じながらも
予選、決勝と流れの良くない展開が続く。
「でも最後の1枚をめくるまでわからない」
最後に待っていたのはまさかの波乱だった。 1日でも早く開幕を迎えたい−−。
そんな気持ちで可夢偉がオフを過ごしたのは初めてのことかもしれない。
「予想なんてどうでも良いんですよ、言いたい人は勝手に言うとけって感じ。僕らとしては変に期待しすぎたくないし、それに振り回されたくもないから」
可夢偉はそう言って、取り囲んだ報道陣の質問を遮った。
青々と茂る芝生の上に、真っ白なテーブルセットとパラソル。さっきまでの雨が残していった露が、気まぐれに顔を出す南半球の強い陽射しに照らされて光り、芝の青さを際立たせている。
「そんなこと考えてるヒマがあったら、自分らのクルマを速くすることを考えた方が得でしょ? それが僕らの仕事なんやから」
季節が夏から秋へと変わろうとしているメルボルンは、猫の目のように空模様が変わる。快晴の前日からは10度以上も気温が下がり、可夢偉もグレーのパーカージャケットを羽織る。そんな天候が金曜日までは続くという予報は、ほぼその通りになった。
開幕前のテストで度々トップタイムを叩き出したザウバーの存在には、上位チームも関心を寄せている。シーズン序盤戦は彼らが興味深い存在になるだろうと、フェルナンド・アロンソは言った。不振にあえぐ彼らにとって、脅威になり得るという意味だ。
だが可夢偉は敢えてそういった声から目を背け続けてきた。
(続く)
【F1LIFE新書】22012年オーストラリアGP 小林可夢偉 気まぐれな最後の1枚著者:米家峰起
発行日:2012年3月19日
ページ数:19
データ形式:PDF(PC、iPad/iPhone、Android対応)
データサイズ:5.9MB
ダウンロード価格:210円(税込)
(販売期間:2012年3月27日まで)
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