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Tokyo Virtual Circuit(東京バーチャルサーキット)でリアルドライビングを体験すべし!


2012-4-5 23:53

 各所で話題になっている『Tokyo Virtual Circuit(東京バーチャルサーキット)』さんにお邪魔してきました! 限りなく本物に近いドライビングが手軽に味わえてしまうというのですから、“F1のあるライフスタイル”を標榜する『F1LIFE』としてはチェックしないわけにはいきません!

 やってきたのは東京メトロ千代田線の赤坂駅から徒歩5分ほどのところにあるマンションの1階。外からモノコックらしき姿が見えて、早くもテンションが上がる! そして巨大な180度スクリーン。うお〜!

 出迎えてくれたのは、このシミュレーターのオペレーターでありドライビングの指南役である砂子塾長。これから上を目指そうという若手ドライバーのトレーニング用としても大人気なうえ、現役のトップドライバーもどしどしやって来ていることからも、そのリアルさが分かります。

 マシンはGP2からWSBR(ワールドシリーズ・バイ・ルノー)、F3、フォーミュラ・ルノー2.0などフォーミュラマシン各種はもちろん、アストンマーチンGT1、GT2、アウディR8 GT3 LMSなどツーリングカーも選択が可能。GP2は旧型GP2/09にはBSタイヤ、GP2/11にはピレリタイヤが着いていて、それぞれタイヤ特性も異なるという正確さ。

 サーキットは70箇所以上あり、F1開催サーキットはインドとオースティン以外は全て収録済み。ニュルブルクリンクの旧コース、ルマンのサルテ・サーキット、日本国内ではオートポリスや岡山国際など全Fポン/GT開催サーキットと筑波も収録されています。


 Gフォースの再現こそないもの、「ステアリングへのフィードバックと視覚情報でオーバー/アンダーステアやタイヤのスリップなど全てが分かります」と砂子塾長。マシンごと、タイヤごとにそれぞれ特性が正確に再現され、なおかつ脚回りなどセットアップを細かに弄っていくことも可能なのだといいます。GP2ともなればタイヤの温度をきちんと上げるのも一苦労で、アウトラップでタイヤにしっかり負荷をかけて110度くらいまで上げないと、ちゃんとグリップすらしてくれないのだとか。



 ステアリングは実車同様に重いので、レーシンググローブは必須。本格派ならシューズも揃えたいところ。コクピットに座り、シートベルトを締めてもらい、ステアリングをつけてもらって、いざコースインです! ちなみにステアリングはアップ/ダウンの2パドル。ペダルはアクセルとブレーキの2ペダルです。ストロークは浅からず深からずで、ブレーキは実車同様に蹴っ飛ばすくらいに踏まないとフルブレーキはできない感じの重さ。トラクションコントールなどのON/OFFも設定可能です。


 サーキットのデータもリアルそのもの。アップダウンや縁石、バンプ、スタンドの雰囲気まで完全に再現されています。全グランプリサーキットを歩いた僕が言うんだから間違いない!(笑)


 ちなみにこの日同行したYさん(四十路にして本気で実車デビューを目指してトレーニング中)は、それまでのフォーミュラ・ルノーからステップアップしてF3を初体験。するとフロントに荷重をかけて曲がるということがなかなかマスターできず、鈴鹿の逆バンクの入口やデグナーで苦戦。ブレーキングも初期踏力で100%踏んで、そこからじわっと戻しながらターンインするというのが難しく、シケインは何度ミスしたことか……。

 ラップタイムは2分2〜4秒前後でしたが、それでも本当に難しい様子です。「シミュレーターでできないことは実車でもできないんです。いくらグランツーリスモなどのゲームをやり込んで自信満々の人でも、このシミュレーターでは速く走れません。速いのはやっぱりトップドライバーなんです」と塾長。「プロのドライバーでも、実車での得手・不得手などのクセはそのままここにも出ますよ」。

 30分間の走行を終えてコクピットを降りたYさんは、ヒートテック1枚になってドライビングしていたにもかかわらず、汗でじっとり。ステアリングの重さと必要とされる集中力の高さで、誰でもこうなってしまうのだといいます。


 走行中のスロットル開度、ブレーキ開度、Gフォース、タイヤ温度、ブレーキ温度などはすべてリアルタイムで表示され、ロガーにも記録されています。それを塾長が逐一チェックし、「そこで前に荷重をかけて!」などとアドバイスしてくれます。走行後にはロガーデータを見ながらじっくりとアドバイス。このデータを持ち帰ることもできます。プロはこうやって1周1周の学習能力が高く、どんどん完璧な走りができるようになっていくものなんだといいます。

「(実走行では)クルマを壊さないことも大事です。このシミュレーターでは、スピンした時の対応も含めてのシミュレーションですから、ガードレールやバリアにぶつからないようにコントロールする練習にもなります」。確かに、鈴鹿のような難コースではそういう練習も必要ですね!

 さて、不肖ワタクシも恐る恐る体験させてもらうことに。「じゃGP2で行っちゃいましょうか!」と塾長(苦笑)。それなりにサーキットはどこでもよく知ってるし、昔取った杵柄でPCのレースゲーをやり込んだ経験もあるので、どうせならオールドサーキットを!と思い、スパをオーダー。


 「タイヤを温めるのも難しい」と聞いていたので、かなりビビっていたのですが、なんと普通に走れちゃいました!(笑) もちろんクルマとコースの特性に慣れるまでに何度かスピンやクラッシュもしたし、セクター2下りのプーオンなどでは大クラッシュもして「実車なら2〜3回死んでた」レベルでしたが、コンサバティブに走ってラップをまとめたら、2分5秒台。塾長が2分フラットだそうなので、初体験としてはものすごいレベル! 「なんで!? 今まで見たことない」と塾長もビックリだったのでした(笑)。

 縁石使うと立ち上がりでスピンしやすいので使わずに走ってこれですから、フルに攻めたらもうちょっと行けそうな感じでしたけどね……。なんでだろう。サーキットを知ってたからか、アブダビで2シーターF1マシンの恐さを体験したからか、フェラーリ・ヴァーチャルアカデミーを去年モンツァでちょろっとやったからか……。変な先入観がない方が、意外と普通に走れちゃうかもしれませんね。もちろん、最後の1秒とかコンマ数秒を縮めるところはプロと素人で雲泥の差があるんでしょうが。



 アマチュア向けの体験コース(30分/5,000円)では富士スピードウェイを7ラップ体験。通常トレーニングコース(30分/10,000円)では好きなサーキットを走行し、データロガーのデータを見ながら砂子塾長の指導も受けられます。グローブは1,000円で借りられますが、持参できればベター。

 本格的なプロの練習はもちろんですが、我々のような素人でも、F1のグランプリ開催前にそのサーキットをシミュレーターで走っておいて気分を高めるなどという楽しみ方もできてしまうのです。それをやってこそ、F1ドライバーたちの凄さを身をもって知ることができるというわけです。


 人数制限はないので、複数名でシェアしてワイワイ盛り上がって、そのまま六本木や赤坂で飲みに行く、みたいな遊びにも使えるし、今後はレース好きが集まる場所としてグランプリなどと連動したイベント的なことも企画されているようなので、ファンは要チェック。ぜひとも一度は体験して頂きたいシミュレーターです!

 詳細はこちら(http://tokyovirtualcircuit.jp/)へどうぞ。予約もウェブサイトから可能です。

 TVCの走行券は、『F1 LIFE』ストアでも販売中です。

 通常は富士スピードウェイしか走ることのできない『体験コース』(約30分/5,000円)ですが、F1ファンとしてはやっぱりF1開催サーキットを走りたいもの。そこで『F1 LIFE』では、TVCさんのご協力をあおぎ、F1ファンの皆さんのために特別に「F1開催サーキットならどこでも走れる券」をご用意。

 しかも、通常は計測5周のところ、計測6周(+アウトラップ/インラップで計8周)のサービスも。「たった8周?」と思われるかもしれませんが、最初はなかなかマトモに走れないので、8周も走ると集中力と体力消費で疲労困憊のはず。まずはこのあたりからお手軽に始めてみるべきでしょう。もちろん、自分が走ったロガーデータももらえますし、写真・動画撮影やウェブ上への公開もOKです。

 くわしくはこちら『F1LIFE』ストアhttps://www.f1-life.net/store/tvc.html )をご覧ください。

(text and photo by Mineoki YONEYA)

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