3月16日、オーストラリアGPの土曜日は事前の天気予報通り雨に見舞われ、スケジュールが乱れて予想以上の混乱となった。
午前中は晴れ間さえ見えていたメルボルンだったが、FP-3開始の14時頃にはどんよりと雲が垂れ込め始め、海側では雨が降り始めた。その亜へは開始15分後にはサーキットに到達し、ほとんどのドライバーが充分なドライ走行ができないうちにウエットコンディションに。
残り15分となったところで路面が急速に乾き始め、各車はウエットタイヤからインターミディエイトへ。フェッテルがハイドロトラブルでストップする場面もあったが、上位タイムは序盤のドライ時に好タイムを記録したロータス勢、フェラーリ勢、フォースインディア勢、そしてトロロッソ勢だった。
その後のランチタイムは雨が降ったりやんだりだったが、予選開始10分前に再び雨脚が強まり、度重なるディレイで17時30分にようやくQ1開始。徐々に路面は乾いて10分過ぎにはインターミディエイトの走行となったが、しかしここから雨脚はさらに強まってピック、グティエレスがクラッシュ。
雨のためQ2の開始はさらに遅れ、当初の17時57分から18時30分、18時50分へと延期。最後は日没が迫ったため、日曜午前11時からQ2とQ3を行なうこととなった。
雨に翻弄された土曜日からは、ほとんど得るものはなかった。雨のQ1では新人4人が脱落し、ボッタスのみがQ2へ進んでいる。しかしマルドナドがQ1敗退となるなど、ウイリアムズの苦戦は明らかだった。
日曜は雨の可能性は弱まっており、午前の予選セッションがドライで行なわれれば、各マシンの勢力図がある程度見えてくることになるかもしれない。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)