第2戦マレーシアGPの舞台セパン・サーキットを、フェルナンド・アロンソに解説してもらった。2003年には自身初のポールポジション獲得、昨年は豪雨の中で劇的な優勝を果たすなどゲンの良いサーキットだけに、どんなドライビングのコツを知っているのだろうか。
「セパンは3度も勝っているし僕にとっては特別なサーキットだ。高速で流れるようなコーナーがたくさんあるし、F1マシンのパフォーマンスが遺憾なく発揮できるから、ここを走るのも大好きだ」
「基本的にテクニカルなサーキットで、カレンダーの中でも最もテクニカルで難しいサーキットのひとつだ。マシンにはあらゆる性能の高さが求められる。どのコーナーも高速コーナーばかりだから、マシンバランスと空力性能の良さが重要になってくる。コーナーがワイドだから(攻めすぎないよう)タイヤの摩耗にも気をつける必要がある」
「2本のストレートがとても長いから、最高速が遅いと失うものは大きい。その点はメルボルンよりも難しいね。ブレーキング性能もすごく重要になる」
「気候の難しさもある。さっきまで太陽が照りつけていたと思ったのに、あっという間に豪雨なんていうレースはここくらいだ。スパでさえこんな急な変化はないよ。ピットウォールでしっかりとレーダーをチェックしてもらわないとね。あの暑さだから、ドライバーだけでなくチームもマシンもみんなが体力的に厳しいレースになるけどね」
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)