第2戦マレーシアGPの舞台
セパン・サーキットを、東京バーチャルサーキットのシミュレーターで走ってみた。車載映像を見るだけでは分からない、サーキットの難しさや走る快感など、より
ドライバーに近い視点でコースを理解することができる。そうすると、レースの見え方も違ってくるというわけだ。
1999年竣工のセパンは、
ティルケサーキットとしては初期の作品。しかしその随所に
ティルケらしい特徴を見ることができる。
ぐるりと曲がり込む
ターン1〜2は、低速で走っていてもあまり楽しくない。ブレーキングポイントをミスしやすく、ラインを外れてリズムを崩しやすい、嫌らしいコーナーだ。実際、アタック1周目は
完全にミスをしてしまった。
そこから全開で突っ込む
ターン4は鋭角だが、出口でアウト側の縁石までいっぱいに使って加速して行きたいコーナー。続く
ターン5〜6は高速のS字で、ハイスピードで切り返すタイミングが難しい。昨年のGP2ではバルセッキが接触事故から横転するという派手なクラッシュもあった。
ターン7〜8は1つのコーナーのようにして曲がっていく複合コーナー。ブレーキを我慢しすぎてターン7と8の間にあるエイペックスをミスすると、アウト側にはらんでしまいやすい。
セクター3はさらにテクニカルなセクションで、最初に迎える
ターン11は右に曲がって行きつつブレーキングをして、さらに右に曲がるというコーナー。エイペックスが掴みにくく、
どこまで攻めて良いのかを掴みづらい。
ターン12は
全開で突っ込んでいき、
ターン13のイン側の縁石までいっぱいに使って、真っ直ぐに
ターン14にアプローチ。ここもターン11と同じようにブレーキングを残しながらのターンインで難しいが、こちらの方が
より高速だ。
バックストレートは長く、一息つくには良い場所だ。しかし最終コーナーへのブレーキングはやはり
タイミングを掴むのが難しい。よく
タイヤをロックさせる場面が見られるが、それも納得だ。
今回のベストタイムは1分47秒516。アタック2周目はもっと上手く走れていたが、ターン9の立ち上がりでスロットルを開けすぎてスピンしたのが痛かった。しかし高速コーナーが多く、走っていて楽しいサーキットであることは間違いない。ぜひ東京バーチャルサーキットを訪れてこの本格的なシミュレーターを体験して頂きたい。
(text by Mineoki YONEYA)
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