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【MYSグランプリ特別レポート】

ピットウォールの暑さ対策は?(その1)

2013-3-23 18:55
 灼熱のセパンはコクピット内のドライバーにとっては厳しい環境だが、フェルナンド・アロンソいわく「走っている間は風もあるし大したことはない。ガレージに戻ってコクピットの中にいる時は最悪だけど」とのこと。となると、屋外で1時間半のレースを見守るピットウォールの方がキツいかもしれない。

 というわけで、『F1LIFE』ではピットウォールの耐熱装置を特集してみることにした。


レッドブル・レーシング



 天井に小さな送風ファンがついていて、ここに座るスタッフたちの頭上から風が送られる仕組み。1人1個のファンだ。デスクの上にはもちろん、ミネラルウォーターとレッドブルがセットで置かれている。


スクーデリア・フェラーリ




 フェラーリはなんと何もなし! デスクの下にペットボトルをはめておけるドリンクホルダーがあるだけだ。これはキツい


マクラーレン・メルセデス




 マクラーレンのピットウォールは、チームの雰囲気に合わせたこんな感じ。シルバーとブラックでシックにまとめてある。それに合わせて、送風ファンが前方にカッコ良く装着されている。無線装置の両側に1つずつ。1人2個、左右から送風できる仕組みだ。

 実はこれ、マクラーレンのスーパーカーであるMP4-12Cのインテリアに使われている、まさに同じパーツだ。なんか速そうで涼しそうだ!


ロータス



 ロータスは天井に送風ファンよりも強力なサーキュレーターを設置。ただし人数分ではない。サーキュレーターといえばハネウェルが有名だが、タイトルスポンサー交渉の諸々があったせいではないだろうが、ロータスが使っているのはハネウェル製ではなかった。

 また、テレビモニターの上にはドリンクホルダー1人につき2つ分用意されている。さらに、モニターの横にはburnのドリンクボトルまで。ある意味、一番充実しているのがロータスか?

メルセデスAMG




 カーボンで作られていて少しシンプルなデザインのピットウォールだが、熱対策はしっかりと装備している。まるで乗用車のエアコンのような吹き出し口が、キーボードの左右に1つずつ装着されている。つまり1人2個だ。しかしマクラーレンのようにSLS AMGの送風口、なんてことはないようだ。モニター横とデスク上にはペットボトルを置いておくカップホルダーもある。

 さらに天井には強い風を送るサーキュレーターが。こちらはハネウェル製だ。それも1人1個。Monsterはないが、こちらもロータスに負けず劣らず強力だ。

(text and photo by Mineoki YONEYA)



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