4月12日、第3戦中国GPのフリー走行が始まった。FP-1で上位を占めたのは
メルセデスAMGとレッドブルの2チームだったが、FP-2では
フェラーリ、ロータス、メルセデスAMG、レッドブルが入り乱れる結果となった。
その理由はタイヤの
グレイニングだ。上海サーキットは長い右コーナーが2箇所あり、リアよりもフロントに厳しい。さらに初日は路面がダスティでグリップレベルが低かったことから、どのチームも特にソフトタイヤに激しいグレイニングが発生し、早々にタイヤのピークパフォーマンスを失うかたちになった。そのため最速タイムが揃いきっていないのだ。
デグラデーション自体は小さく、いずれもラップあたり0.2秒程度でしかない。しかし金曜フリー走行の時点では、ミディアムタイヤでも18周、ソフトタイヤは10〜12周程度しか保たなかった。これでは56周のレースでは4回のストップが必要になる計算だが、ピレリは予選・決勝を通してさらに路面のインプルーブが進むにつれてライフは伸び、2回もしくは3回ストップで走り切れるはずだとシミュレーションしている。
昨年もマルチストップ対ロングスティントの戦いになったが、今年もシーズン3戦目にして開幕2戦に続いてまたしてもタイヤ戦略の勝負になりそうだ。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)