バーレーンGPの週末を迎えたバーレーン・インターナショナル・サーキットの、コース上の様子をチェックしておこう。
まず
路面は
3色以上の石が使われた特殊な構造材。その中でも白の分量がやや多く、少し白っぽく見えるのはそのせいだ。青や褐色の石など、少し宝石っぽい色が散りばめられてもいる。
表面は非常に
フラットで滑らかだ。しかし石材のエッジはさほど飛び出ておらず、μ自体はそんなに高そうな印象はない。
縁石はやや高め。ただしターン1や2のイン側などはこんもりとしたなだらかな形状で、インカット防止のために
ボラードが設置されている。内側はガルフエアの広告面も含めて全体が
人工芝になっている。
一方ターン2の立ち上がりアウト側の縁石は形状がやや鋭く、さらにアウト側には段差があり、さらにその先に
洗濯板状のギザギザまで用意されている。この立ち上がりでアウトにはらむのは危険だ。
昨年ニコ・ロズベルグがフェルナンド・アロンソやルイス・ハミルトンをコース外に押し出して問題になったことがあったが、
コースサイドのベージュ色の部分は
コンクリート。そこを全体的に
アンチスリップ塗料で塗装しているのだ。もちろんオフラインなのでダスティだが、格段にグリップレベルが下がるわけではない。その外側には部分的にグラベルが設置されているところもある。
気温は常に35度以上あり、太陽が出ていてもいなくても変わらない。日が照りつければ路面温度は50度にも達する。非常に過酷な環境の中で、冷静な判断力を失わずに走ることが重要になるサーキットだ。
(text and photo by Mineoki YONEYA)