金曜のバーレーンでは、リアタイヤのグレイニングとタレが目立った。しかしピレリの事前予想に比べればマシなレベルだったといい、実際に走行後のタイヤを見ても、ドライバーたちがセッション中にしきりに訴えていたほどの激しいグレイニングは見られなかった。
「ここのコース特性とダスティさからリアのグレイニングを予想していたが、想像よりは少なかった」(ポール・ヘンベリー)
最長で22〜23周を走行したドライバーもおり、摩耗的には2ストップ作戦も可能なレベルで、路面のインプルーブが進めばペース的にも2回ストップで走り切ることも可能ではないかとヘンベリーは分析している。ミディアムタイヤはマレーシアよりも良好なペース推移を見せており、レースタイヤとしても充分に使えるという。
金曜の時点でデグラデーションのレベルはハードが0.15秒/ラップ、ミディアムが0.3秒/ラップ。両者の間には0.5〜0.8秒という大きな差があるため、ドライバーによって戦略に違いが出て来る可能性も充分にある。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)