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【MNC土曜分析レポート】

ロズベルグがPP、しかし決勝はフェッテル有利?

2013-5-25 23:50


 5月25日、モナコGP予選が行なわれニコ・ロズベルグがポールポジションを獲得した。

 土曜日のモナコは朝から雲が多く肌寒いコンディション。午前中のFP-3は晴天の元で行なわれたが、フェリペ・マッサがターン1のバンプでマシンバランスを崩してアウト側のウォールに激しくクラッシュしてターン1アウト側まで弾き飛ばされる衝撃的な映像が飛び込んできた。マッサのマシンはフロント周りを中心に大きなダメージを受け、予選までに修復が間に合わなかったため出走は叶わなかった。

 続いてロマン・グロージャンもターン1のバンプでラインを外れクラッシュ。エイドリアン・スーティルはカジノ手前のマスネでクラッシュしたが、いずれも予選までに修復が間に合った。

 予選の開始1時間前に小雨が降り始め、Q1はウエット路面でのスタート。各車がインターミディエイトタイヤでアタックを行ない、路面コンディションの好転とタイヤの性能低下という2つの要素の間で最適なアタックタイミングを見出す争いとなった。そんなナックでタイミングを逸したポール・ディ・レスタとエステバン・グティエレスはQ1で敗退。その一方でギド・ファン・デル・ガルデが初のQ2進出を決めた。

 Q2は雨が上がり路面が乾いていく展開に。残り4分を切ったところで各車が続々とスーパーソフトに交換し始め、最後はドライ路面でのアタックとなった。ここではセバスチャン・フェッテルがトップタイム、2位にはキミ・ライコネンが付け、メルセデスAMG勢は3位・4位に留まった。



 ドライでの戦いとなったQ3は、1回目のアタックでフェッテルがトップタイムを記録、その後ろにマーク・ウェバーが続き、メルセデスAMG勢は3位・4位となった。しかし最後のアタックでロズベルグが好アタックを決めてポールポジションを奪取。フェッテルは僅かコンマ1秒及ばず3位となった。

 ロズベルグはバーレーンGPから3戦連続のポールとなるが、これまではいずれも決勝で後退する展開が続いている。「タイヤのことを理解するのは難しく、着実に進歩してはいるけど、まだクエスチョンマークも残っている」と、まだ完全に問題が払拭できたわけではないことを示唆している。

 3位フェッテルは「メルセデスAMG勢は少なくとも2回のピットストップが必要だろうし、僕にも勝つチャンスはある」と自信を見せる。一方6位に沈んだフェルナンド・アロンソは「今週末の僕たちは特殊なサーキットでパフォーマンスに苦しんでいる。決勝では何が起きるか分からないが、何もなければ勝つことは現実的ではない」と語っている。

(text by Mineoki YONEYA / photo by MercedesAMG)


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