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【CAN土曜分析レポート】

難しいコンディションを制しフェッテルがポール獲得

2013-6-9 5:53


 6月8日、カナダGPの予選が行なわれセバスチャン・フェッテルがポールポジションを獲得した。

 FP-3は直前に行なわれたサポートレースの事故によるガードレールの補修のために開始が30分ディレイ。予選の時間を動かすことができないため30分間のみのセッションとなった。ライン上はやや乾いているものの霧雨も降ったりやんだりのコンディションで、各車はインターミディエイトでの走行。最後の10分間はスーパーソフトでの走行となったものの、充分な最終確認ができたとは言えなかった。

 午後の予選は直前に霧雨が降り出す中でスタート。路面はラインドライになっているもののセクター1はまだ全体的に濡れており、一旦はスーパーソフトでコースインした全車がピットに戻ってインターミディエイトに履き替えることになった。

 Q1ではマルシアとケータハムの4台に加えて、ペースが伸び悩んだロマン・グロージャン、ギアシフトにトラブルを抱えたポール・ディ・レスタが敗退となった。

 Q2では開始直後からフェリペ・マッサがターン3を直進してリバースギアでコースに復帰する場面があった。霧雨はあちこちで降ったりやんだりのコンディションで、路面状況は刻々と変化する。セッションが残り2分となったところでマッサは再びターン3でリアをロックさせてスピンオフ。今度は横からタイヤバリアにクラッシュし、赤旗となった。



 セッションが再開されるとコース上は大渋滞となり、ジェンソン・バトンはタイムアタックに入れず。1周のみのアタックでトロロッソ勢が2台ともにQ3進出の健闘を見せた。

 Q3は雨が上がった状態で迎えたものの、まだインターミディエイト(Q2で使用した中古)での走行。残り5分となった時点で各車が続々と新品のインターミディエイトタイヤに履き替え、最後のアタックへ。しかしここからセクター3の路面コンディションが悪化し、タイム更新が難しくなる。最初のランでトップタイムを記録していたセバスチャン・フェッテルがそのままポールポジションを獲得した。2位は僅かに届かなかったルイス・ハミルトン、3位には充分なギャップを広げてから最初のランにコースインしていったバルテリ・ボッタスが入った。

 決勝はドライとなることが予想されているため、今日までとは違った勢力図が入り乱れ荒れたレースになりそうだ。グリーンな路面からどのくらいコンディションが向上してタイヤのライフが伸びるかによって、2回ストップか1回ストップに戦略が分かれる可能性もある。





(text by Mineoki YONEYA / photo by MercedesAMG)


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