ページの先頭です。本文を読み飛ばして、このサイトのメニューなどを読む

 
【CAN日曜分析レポート】

フェッテル、完全勝利でカナダ初優勝!

2013-6-10 8:37


 6月9日、カナダGP決勝はセバスチャン・フェッテルがポールトゥウィンを飾った。カナダGPでは初の優勝となる。

 フェッテルはスタートで首位を守ると、一気にスパートを掛けて後続との差を広げた。2位ルイス・ハミルトン、3位ニコ・ロズベルグとの5秒の差を保ったままペースをコントロールし、16周目にピットイン。首位でレースに復帰すると差は10秒に広がり、さらにじわじわと広がっていく。

 49周目に2回目のピットインを終えると、フェッテルは後続を見ながらペースをコントロール。そのまま盤石の体制で70周を走り切り、トップでチェッカーを受けた。決してタイヤに厳しいサーキットではなく、プライムにミディアムという堅めのタイヤが投入されたがゆえに、レッドブルのタイヤに対する不安が完全に払拭されたとは言えない。しかし着実にタイヤへの理解を深めていることを窺わせる完全勝利だった。



 3位を走行していたロズベルグは、1回目のピットストップでスーパーソフトに交換すると、すぐにペースが落ち始める。30周目には4位マーク・ウェバー、31周目にはフェルナンド・アロンソにパスされ、ピットインを余儀なくされる。

 アロンソは35周目を過ぎたところからさらにファステスト連発の猛プッシュを見せ、42周目の名ストレートでウェバーをオーバーテイク。アロンソは47周目に2回目のピットインを終えると、翌周にピットインしたハミルトンを猛追。63周目のメインストレートで抜き去って2位を奪い取った。予選が雨に見舞われていなければ、優勝争いも可能だったのではないかといえるほどの速さだった。

 特筆すべきは予選中のトラブルで17番手からのスタートを余儀なくされたポール・ディ・レスタ。ミディアムタイヤでスタートして56周を走破し、1ストップで走り切って7位。トラフィックの中で本来のスピードよりも遅いペースでの走行を強いられたことで、予想以上にタイヤライフが伸びたというが、1ストップ勢では最上位でフィニッシュしている。1ストップを成功させているのは他にキミ・ライコネン、ジェンソン・バトン、マルシアの2台のみで、タイヤに厳しくないサーキットとはいえどもやはりタイヤの扱いに優れたマシン特性ははっきりと出たと言える。



(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


ページの終端です。ページの先頭に戻る