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イギリスGP土曜日レポート

ハミルトンPP獲得、しかし不安も?

2013-6-30 5:01


 土曜日のシルバーストンは雲が多いながらも時折晴れ間が見える天候。しかし気温は低く、午後の予選になっても気温は20度にも達せず、路面温度は30度までしか上がらなかった。

 予選で圧倒的な速さを発揮したのは、メルセデスAMGの2台だった。レッドブルに0.5秒の差を付けてルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。金曜日はセットアップが全く決まっていなかったハミルトンだが、夜の間にほどこしたセットアップ変更が決まり、ブレーキのフィーリングがさらに改善されたこともあって好アタックを決めることができた。

「そんな大きな変更ではないんだけど、セットアップ面でファインチューニングを施した。それで良い方向に進んでくれたんだ。まだ完璧というわけではないけど、ポールを獲れたんだからもちろんハッピーさ」

 しかしメルセデスAMGはレースペースの問題を完全に解決できたという確証を持っているわけではない。金曜日には17周もの安定したロングランを行なっているが、暑くなる決勝ではどうなるか分からないという不安があることをニコ・ロズベルグは認めている。

「明日は長いレースが待っている。それが僕らの弱点であることも分かっている。だから注意しなければならないんだ。でも金曜日には重い燃料で(ロングランの)すごく良い走りができたし、あのスペインGPよりも良い仕事をすることはそんなに難しいことじゃないからね(苦笑)」



 3位のセバスチャン・フェッテルは、一発の速さではメルセデスAMGに伍することができず「今日はこれが僕らの精一杯」だったことを認めている。しかし「ロングランはメルセデスAMGよりも良いはず」と逆転の可能性を示唆している。

 予選5位から10位までは0.2秒以内にひしめく大混戦。その中で5位を得たポール・ディ・レスタは予選後に重量が641.5kgしかなく規定に満たなかったため失格となり、決勝は最後尾からのスタートとなる。6位にはイニシャルセットアップがスイートスポットをヒットしたトロロッソのダニエル・リカードが入り、5番グリッドから決勝に臨むことになる。

 ロータスとフェラーリは、ハードタイヤの方がフィーリングが良くミディアムを上手く使いこなせないという症状に悩まされる。寒いコンディションとなったことで起こったことだと思われるが、暑くなる決勝では彼らの巻き返しが見られる可能性も高い。



(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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