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イギリスGP決勝レポート

タイヤ大波乱の中、ロズベルグが今季2勝目

2013-7-1 3:19


 6月30日、イギリスGP決勝はニコ・ロズベルグが優勝した。モナコGPに続いて今季2勝目となる。

 スタートではルイス・ハミルトンがポールから首位を守り、レースをリード。しかし2番グリッドのロズベルグは加速が鈍く、セバスチャン・フェッテルが2番手に浮上した。ターン1でマーク・ウェバーとロマン・グロージャンが接触し、ターン3でも混乱が起きる。

 ハミルトンはファステストラップを記録しながら後続を少しずつ引き離していくが、8周目に突然左リアタイヤがバースト。これによって大きく後退してしまった。

 さらに10周目にはフェリペ・マッサも左リアがバーストし、フロアにダメージを負う。このあたりで各車は予定していた1回目のピットストップを行なう。ピレリからは内圧を上げるように指示が出され、念のため縁石を避けて走行するようにドライバーには無線が飛ぶ。

 しかし14周目にはピットストップを引っ張っていたジャン・エリック・ベルニュの左リアがバーストして破片が飛び散り、この処理のためセーフティカーが導入される。この時点でトップはフェッテル、2位ロズベルグ、3位にはエイドリアン・スーティルが浮上する。



 22周目にレースが再開されると、フェッテルが徐々にギャップを築いていく。29周目のキミ・ライコネンを皮切りに35周目のフェッテルまで上位勢が続々とピットストップを済ませ、ライコネンとウェバー、アロンソがスーティルをアンダーカットしてポジションアップ。

 41周目、アロンソが3回目のピットストップを行なうが、フェッテルは突如ギアボックスが壊れてコース上にストップ。この車両排除のためセーフティカーが入り、ロズベルグとウェバーもすかさずピットイン。これによって首位ロズベルグと5位ウェバー、8位アロンソ、9位ハミルトンは新品タイヤ、2位ライコネン、3位スーティル、4位ダニエル・リカードらはユーズドタイヤという状況になる。

 46周目にレース再開となり、ウェバーとアロンソが猛追。首位ロズベルグはそのまま悠々とトップでチェッカーを受けた。ウェバーは2位、アロンソは3位、ハミルトンは4位まで挽回して、ライコネンは5位に終わった。

 レース後、パドックではタイヤの信頼性についての非難の声が高まっている。ピレリは調査を進めており、原因が把握できるまではコメントを控えるとしている。



(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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