イギリスGPで多発した
タイヤのバーストだが、ピレリの
ポール・ヘンベリーは「事態を非常に深刻に受け止め、現在調査中。分析が完了するまでは話せることはない」としている。
レース中には
縁石によるカットが疑われたが、この可能性は低そうだ。フェラーリの
浜島裕英エンジニア、マクラーレンの
今井弘エンジニアともに「さほどエッジーな縁石ではない」と、これを
否定している。
今井エンジニアは、タイヤ自体の問題である可能性が高いと指摘する。
今回から
デラミネーション対策として、トレッドのベルトへの
接着方法が変更されたが、これによって
ショルダー部にかかる負荷が高まり、燃料の重いスタート直後にバーストが多発した可能性があるという。事実、今回のバーストはいずれも最初にイン側のショルダーが切れ、ベルトがアウト側へ破れ飛んでしまうというものだった。
ピレリは「新接着方法は原因から排除できる」としているが、もしこれが原因であれば、サーキット特性には関係なく次の
ニュルブルクリンクでも同様のトラブルが起きる可能性がある。
詳細は
7月2日配信予定の
『週刊F1LIFE』vol.13にて。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)