7月6日、ドイツGP予選は
ルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。しかし僅差でセバスチャン・フェッテル、マーク・ウェバーも続いている。
メルセデスAMG勢はQ1をミディアムの
1ランのみで通過し、Q2では新品ソフトの1ランのみで通過するプランを立てていた。ハミルトンは6番手でクリアしたものの、FP-3まで好調ぶりを見せていた
ニコ・ロズベルグは2度目のアタックを行なったドライバーに次々と逆転され、なんと11位でQ2敗退となってしまった。
路面の向上が早く、それを過小評価していたため
判断ミスだった。
同じく1ランのみだったレッドブル勢は難なくQ2を通過している。また、DRSにトラブルを抱えた
エイドリアン・スーティルはそのロスが大きく、15位で予選を終えた。
Q3ではハミルトン、レッドブル勢、ロータス勢がソフトタイヤでアタック。フェッテルはターン1の出口でややワイドになり、ハミルトンのタイムに0.1秒及ばなかった。
フェラーリ勢は決勝をミディアムタイヤでスタートすることを選び、ミディアムでアタックして7位・8位に沈んでいる。予選までマシンのフィーリングが思惑なかったという
ダニエル・リカードは、本人も予想外の6位に飛び込んだ。
ハミルトンは初日からマシンのフィーリングに苦しみ、「FP-1では悪くなかったのが、変更をすると悪くなり、それに対応したらさらに悪くなった」という状態。FP-3の後でデータを分析し、予選までに
大きくマシンセットアップを変更したことが当たった。それでも「ニコのほうが好調だったし、彼がQ3にいれば僕より速かったかもしれない」と語っている。
予選は路面温度41度のコンディションで行なわれたが、決勝は
さらに暑くなると見られている。FP-3まではソフトタイヤがグレイニングで大きなデグラデーションを見せ、ミディアムがノーでグラという状態だったが、路面コンディションがさらに大幅に向上し、さらに暑さの中でタイヤがどのような反応を示すか。ぶっつけ本番のタイヤで、
未知数の部分も多いままレースに臨むことになる。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)