スパ・フランコルシャンはアルデンヌ地方の山の中の3つの街をつなぐ公道をサーキットとして使用したのがはじまり。それゆえにアップダウンが大きく、メインストレートから1コーナーのラ・スルス、オールージュまでは大きく下っていて、ピットエリアとパドックは2段構成に分かれているほど。この写真は、メインストレートからオールージュ側を見下ろしたところ。オールージュからは再び向こう側の山を上って行きます。
最終シケインの外側を回ってピットに入ってくるピット入口は、このように切り立った崖のギリギリのところ。ひとつ間違えば……というようなレイアウトだが、ここはまだ制限速度の手前なのでF1ドライバーたちはここを全開で攻めてくる。
少しだけ登り傾斜のあるメインストレートに対し、ピットレーンは水平。出口手前で少しだけ登り、右にターンすると一気に下っていく。ピットガレージビルディングは真新しく、ピットレーンも充分な広さがある。
表彰台はピットビルの、ピットレーン入口に近い場所にある。1周が約7kmと長いため、決勝レース終了後はウイニングランを行なうことなく全車がピット出口からピットレーンを逆走して表彰台下のパルクフェルメに入っていく。
スタートから1コーナーまでの距離が短いため、ポールポジションはイン側。決勝は雨が予想されているが、このグリッドにつくのは誰になるか。
(text and photo by Mineoki YONEYA)