このベルギーGPから、ついにマルシアがピットストップシグナルを導入。これで全チームがシグナルシステムを使用することになりました。2秒台のピットストップを実現するためには欠かすことのできないアイテムであり、ケータハムとの戦いが激しくなっているマルシアとしても、ランキング10位を守るために何としてでも欲しかったところでしょう。



　ところでこのシステム、どこかで見たことあるなと思った方は鋭い。実はこれ、マクラーレンと丸っきりそのまま同じもの。

　というのも、マルシアはマクラーレンの子会社であるマクラーレン・アドバンスド・テクノロジーズと提携し、マクラーレンから技術供与を受けているんです。風洞やCFD設備、シミュレーターの使用などがその内容ですが、今回はその一環としてピットストップシグナルの供与を受けたようです。



　シグナルシステムの使用のためには、メカニックもホイールガンのボタンを押さなければなりませんし、ドライバーも慣れが必要。ということで、木曜の夕方にはマックス・チルトン自身がコクピットに座って入念にピットストップ練習を行なっていました。

（text and photo by Mineoki YONEYA）