ページの先頭です。本文を読み飛ばして、このサイトのメニューなどを読む

 
【ベルギーGP土曜日レポート】

ハミルトン、雨を利して4戦連続ポール!

2013-8-25 2:39


 ベルギーGP予選はまさしくスパウェバーによって演出され、最高にエキサイティングな展開の末にルイス・ハミルトンが4戦連続となるポールポジションを獲得した。午前中のFP-3を終えた時点で9位と12位。金曜日からペース不足に苦しみ続けたメルセデスAMGにとっては、雨の恩恵を最大限に受けたがゆえの結果だった。

 午後2時の予選開始の直前、午後1時47分頃になって突然、スパには雨が降り出した。路面はたちまち濡れ、各車はインターミディエイトタイヤでコースインする。しかしセクター3は水量が少なく、セクター1もやがて雨が上がっていく。



 上位勢は堅実にタイムを記録したが、路面が乾いていく中で下位2チームの3台がミディアムタイヤを履いてアタック。このギャンブルが功を奏し、ギド・ファン・デル・ガルデが3位、ジュール・ビアンキが11位、マックス・チルトンが16位でQ2進出を果たした。マルシア勢にとってはそれぞれ自身初のQ1突破となった。

 FP-3で7番手タイムを記録し好調だったエステバン・グティエレスは、Q1でも序盤に上位につけていた。しかしアタックのタイミングが早すぎ、路面コンディションが向上した頃にはインターミディエイトのグリップが終わってしまっており、21位で予選を終えた。

 Q2ではタイヤ選択がやや分かれたものの、最終的には全車がミディアムタイヤでアタック。路面が乾いていくとともにタイムがどんどん上がり、2回目のアタックのタイミングが早かったセルジオ・ペレス、エイドリアン・スーティル、ニコ・ヒュルケンベルグらはタイヤの性能を引き出しきれずにQ2敗退となった。



 Q3の開始直前に小雨が落ち始め、各車はミディアムタイヤでコースインしたものの、雨脚は強くなりセクター2の方から雨量が増えてくる。もはやドライタイヤで走ることはできず、どのドライバーもたまらずピットに戻りインターミディエイトへの交換とガレージ内での燃料追加を強いられる。

 その中で唯一インターミディエイトを履いてコースインしていたポール・ディ・レスタは、まだ路面上の水量が少ないうちにアタックを決めてトップに立つ。後を追ってコースインした上位勢は、このタイムに遠く及ばない。

 このままディ・レスタの初ポール獲得かと思われたが、10分間のセッション終了直前になって雨脚は急激に弱まり、路面コンディションが改善していく。ここですかさずレッドブル勢とメルセデスAMGがタイミングを合わせ込んで新品のインターミディエイトでドライバーを送り出し、セッションの時間切れ直前にアタックに滑り込ませた。

 すると路面が乾いていく中でニコ・ロズベルグ、マーク・ウェバー、セバスチャン・フェッテル、ハミルトンが次々にタイムを更新。最後にアタックを行なったハミルトンがポールポジションを獲得した。





(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2, Mercedes)


ページの終端です。ページの先頭に戻る