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【イタリアGP日曜日レポート】

フェッテル完勝、現役最多34勝目を挙げる

2013-9-9 3:17


 9月8日、イタリアGP決勝はセバスチャン・フェッテルが圧倒的な速さでポールトゥウインを飾った。今季6勝目、フェルナンド・アロンソと並んで現役最多タイとなる通算32勝目となった。

 フェッテルはスタートで首位を守ると、いつものように猛プッシュ。12周で6秒のギャップを築くと、あとはペースをコントロールしながら走った。スタート直後のターン1で右フロントタイヤをロックさせていたため多少の不安はあったと言うが、これを完全にコントロール。終盤はギアボックスにも懸念を抱え、2速から3速へはショートシフトを余儀なくされたが、大きな問題に繋がることなく独走勝利を飾った。



 地元フェラーリのフェルナンド・アロンソは、抜群のスタート加速で4位まで浮上。ここを勝負所と見たアロンソは猛プッシュし、3周目にはマーク・ウェバーをロッジアでパス。ウェバーはこの際にフロントウイング右側の翼端板をアロンソの左リアにヒットさせて壊してしまう。アロンソのタイヤにはカット跡がはっきりと残されていたが、幸いにも問題には繋がらなかった。

 さらに8周目にフェリペ・マッサに2位を譲られたアロンソは、第2スティントのタイヤライフに懸念を持っていたこともあり、第1スティントを長く引っ張ってからピットストップ。フェッテルのペースには全く歯が立たなかったが、現状の中では最大限と言える2位に入り、地元ファンの前で面目を保った。



 予選3位と躍進したニコ・ヒュルケンベルグはスタートでやや出遅れ5位に後退したものの、フェラーリ勢と同等の速さを保って周回を重ね、最後はニコ・ロズベルグの猛追を退けて大健闘の5位入賞を果たした。

 キミ・ライコネンはスタート直後の1コーナーでラインを変えたセルジオ・ペレスに接触され、ブレーキをロックさせてペレスのリアに追突。フロントウイングにダメージを負ってピットインを余儀なくされ、最後尾まで後退してしまった。そこからファステスト連発の速さで追い上げたものの、入賞圏には僅かに届かず11位に終わった。ルイス・ハミルトンはスタート直後から10番手前後の集団の中での走行を強いられ、13周目に右フロントタイヤのスローパンクチャーで緊急ピットイン。無線が機能しない中で迅速な対応もできず苦戦を強いられたが、マクラーレンの2台はコース上で抜き去って8位でフィニッシュした。

 タイトル争いに名を連ねる4人のうち2人が予選・決勝では不運やトラブルに見舞われ、ポイントランキングでは1位フェッテル222点、2位アロンソ169点、3位ハミルトン141点、4位ライコネン134点となった。





(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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