10月4日、韓国GP初日のセッションはルイス・ハミルトンが午前・午後ともにトップタイムを記録した。しかしセバスチャン・フェッテルも両セッションとも2番手につけており、その差も僅か。路面コンディションもダスティな状態からスタートしてまだ完全に出来上がっていないとあって、まだ全体像が見えたとは言えない。
シーズン終盤を迎えて、2014年を意識した開発パーツも投入されるようになってきた。そのせいもあって、その空力的影響を実走状態で確認すべく気流センサーや熱センサーを搭載して走るマシンも少なくない。
改修されたピット出口は追加舗装部分に段差があり、不満を述べるドライバーもいた。しかし安全性には問題がないと確認された。
昨年のグランプリ以降ほとんどレースイベントが開催されていないとあって、路面はダスティ。FP-1はきわめて滑りやすい状態で始まり、各所でフロントをロックさせたりリアを滑らせたりする場面が見られた。
ハミルトンはターン10出口でスピンを喫し、ジュール・ビアンキに代わってFP-1のステアリングを握ったロドルフォ・ゴンザレスはターン13出口ではみ出してスピンし、イン側のコンクリートウォールにクラッシュしてノーズを壊した。キミ・ライコネンに至っては、高速の最終コーナーでリアが流れてバリアに真っ直ぐ刺さり、マシン左側にダメージを負った。FP-2の開始数分後までマシン修復に時間を要することとなった。
FP-2では各車がロングランを行なったが、マーク・ウェバーは複数仕様のフロントウイングを比較するなど、まだまだ開発部品のテストも行なわれている。
右フロントタイヤのタレやグレイニングに苦しむドライバーもいたが、ここでは特に大きなアクシデントもなくセッションを終えている。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)