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【韓国日曜レポート】

フェッテル圧勝、4戦連続ポールトゥウイン!

2013-10-7 2:05


 韓国GPの決勝はセバスチャン・フェッテルが圧勝で4戦連続となるポールトゥウインを飾った。

 スタートで好加速を見せたフェッテルは、ターン1をトップで通過し一気に後続を引き離して長いバックストレートでも首位を守った。タイヤのグレイニングと摩耗が厳しいサーキットだけに、そこからはいつもよりも控えめにじわじわと差を広げ、4秒程度のギャップを後続につけて走る。



 スタートで2位に浮上したのはロマン・グロージャン、3位はルイス・ハミルトン。4位にニコ・ロズベルグ、5位ニコ・ヒュルケンベルグ、6位フェルナンド・アロンソの順となる。スタート直後のターン3でフェリペ・マッサがスピンを喫し、後続に混乱を巻き起こした。

 各車が1回目のピットストップでデグラデーションの進むスーパーソフトを早々に捨てミディアムタイヤに履き替え、ハミルトン、アロンソ、ロズベルグらがピットインした直後、セルジオ・ペレスが大きくロックさせたタイヤをバーストさせ、セーフティカーが導入されることとなった。ロズベルグは28周目にフロントウイングのマウントが破損して脱落し、ピットインを強いられて後退した。



 フェッテルとロータス勢は数周後にピットストップを控えており、ここでタイミング良くタイヤ交換を済ませ、首位フェッテル、2位グロージャン、3位キミ・ライコネンの順となった。

 37周目にレースは再開されたものの、直後のターン3でスピンしたエイドリアン・スーティルがマーク・ウェバーのクルマにヒットし、停止したウェバーのマシンはオイル配管が壊れて出火。作業車がコースに入ったこともあって、再びセーフティカーが導入されることとなった。その直前、38周目のターン1でライコネンは、その前のターン15でミスをしたグロージャンに迫りインを突いて2位に浮上した。ニコ・ヒュルケンベルグもバックストレートでハミルトンをパスして4位に上がった。



 41周目にレースが再開となり、アロンソはバックストレートでハミルトンのスリップからオーバーテイクを果たすが、続くターン4でハミルトンは再逆転。アロンソのポジションアップはならなかった。

 フェッテルはここから再びファステストを連発しながらロータス勢を引き離して行く。25周目にピットストップを終えていたライコネンはこれに着いてはいけず、3位グロージャンとのバトルになる。

 ロータスはチームオーダーを出さず自由にレースを続けさせたが、結局最後まで抜くことはできずにライコネンが2位、グロージャンが3位でフィニッシュした。

 4位ヒュルケンベルグを先頭にハミルトン、アロンソ、バトン、ロズベルグの数珠つなぎのバトルがずっと続いたが、ヒュルケンベルグはザウバーの持ち前の最高速と立ち上がり加速の速さを生かして冷静に後続を押さえ続ける。48周目にはハミルトンがターン1でインに飛び込んで前に出る場面もあったが、ターン2の立ち上がりですぐさま再逆転。ヒュルケンベルグの堅実な走りが光り、最後まで4位を守り切ってフィニッシュした。

 アロンソが6位に終わったことで、フェッテルはついに日本GPへ向けてタイトルに王手を掛けた。フェッテルが優勝しアロンソが9位以下ならタイトルが確定するという、まだ難しい状況ではあるが、夏休みが明けて後半戦に入ってから、タイトル争いはあっという間に佳境に入ってきた。それほどに今のレッドブルとフェッテルは圧倒的な強さを誇っているのだ。



(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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