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【日本GP日曜レポート】

フェッテルが劇的な逆転優勝!

2013-10-13 21:40


 10月13日、日本GP決勝はセバスチャン・フェッテルが2番グリッドから逆転優勝を飾った。

 フロントロウのレッドブル勢はスタート加速が鈍く、3番グリッドのルイス・ハミルトンがその間に割って入る。しかしイン側に寄せたウェバーの動きに反応し右に動いたハミルトンの右リアがフェッテルのフロントウイングに接触しパンク。この間にロマン・グロージャンがイン側から一気にトップへと浮上してターン1へ飛び込んだ。



 レース序盤はグロージャンが危なげなく首位を守り、2位ウェバー、3位フェッテルと2秒ずつの差で続く展開。4位ニコ・ロズベルグは上位勢についていくことができない。

 ウェバーが11周目にピットインしハードタイヤに交換すると、アンダーカットを防止するためにグロージャンも翌12周目にピットインし首位を守った。フェッテルは14周目にピットインし、3番手。

 レッドブルは2位ウェバーの戦略を変更し、3回ストップ作戦に切り替えてグロージャンに揺さぶりを掛ける。グロージャンは2回ストップ作戦のままで29周目にピットイン。この段階ではウェバーの後ろに回るが、ウェバーはもう1度のピットストップが必要になる。



 一方、フェッテルは最終スティントの長さを考えて37周目まで引っ張る。それまでラップタイムが1周0.3秒ほど遅かったため、グロージャンの後ろでコース復帰することとなった。だがフェッテルはここから猛プッシュを見せ、あっという間に追いついてしまう。そして40周目のメインストレートでDRSを使ってオーバーテイクし、2位を奪い取った。

 ウェバーは42周目に最後のピットストップを終え、グロージャンの後方でコースに戻る。ここでフェッテルは首位に立ち、一気にグロージャンに6秒以上の差を付けてしまった。ウェバーもフレッシュなミディアムタイヤでプッシュしてグロージャンを追い詰めるが、なかなか抜ききれない。しかしグロージャンのタイヤは徐々にタレていき、51周目にトラフィックに引っかかったのをチャンスと見たウェバーがすかさずスリップに入り、メインストレートでインに並びかけてパス。

 結局、フェッテルが逆転優勝を遂げ、ウェバーも2位に入った。グロージャンは3位に終わったものの、マシンの純粋なポテンシャルを考えれば上出来と笑顔を見せた。韓国GPに続いてルノー・エンジン勢が表彰台を独占する結果となった。

 フェルナンド・アロンソが9位以下だとフェッテルのタイトルが決まるはずだった。序盤はフェリペ・マッサの後方6位に沈んでいたが、30周目に2回目のピットストップで5位に浮上。さらにニコ・ヒュルケンベルグを46周目のストレートで抜き去り、4位でフィニッシュした。そのためフェッテルのタイトル獲得は次戦以降に持ち越されたが、アロンソは「決まるのは時間の問題だし、僕らはすでにランキング2位争いに集中している」とどこ吹く風だ。

 日本GPでも気を吐いたのはザウバー勢で、ニコ・ヒュルケンベルグはスタートで7位に上がると、上位勢は先陣を切って10周目にピットインし4番手に浮上した。その後はアロンソ、キミ・ライコネンを抑え込み、最後は先行を許したものの、6位でフィニッシュ。チームメイトのエステバン・グティエレスも7位でチェッカーを受け、ついに自身初の入賞を果たした。

 ニコ・ロズベルグは4番手につけていたものの、ピットストップ時にセルジオ・ペレスと交錯し危険リリースのためドライブスルーペナルティを科せられ、ザウバー勢の後方8位に終わっている。



(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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