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【アブダビ土曜レポート】波乱連続の予選

ウェバーがポール獲得、フェッテルはミスで2位

2013-11-3 2:58


 11月2日、アブダビGP予選はマーク・ウェバーがポールポジションを獲得した。

 通常よりも3時間遅い午後2時から行なわれたFP-3でトップタイムを記録したのはセバスチャン・フェッテルだったが、予選でもQ3の1回目のタイムアタックでトップに立ったものの、2回目のアタックではターン1でワイドになり、最速タイムを記録することができなかった。

 ウェバーはFP-3で0.2秒差の2番手タイムを記録し、Q1、Q2でもフェッテルを上回るタイムで通過。Q3の最後にフロントウイングのフラップをアジャストし、それが功を奏してポールポジションを獲得することとなった。

「Q1、Q2はスムーズじゃなかったけど、Q3に向けてフロントウイングに変更を加えたことでリズムを取り戻し、気持ち良く走れるようにできたんだ。ここはセバスチャンが得意なタイプのサーキットだし、僕自身まだ改善が必要なことは分かっていたけど、すごく良いアタックができたし、予選を楽しめたよ」



 レッドブル勢の後ろにはメルセデスAMG勢が続いたが、Q3最後のアタックでルイス・ハミルトンはターン13出口でワイドになり、外側縁石に乗った際に右リアサスペンションが壊れてストップ。ロス・ブラウン代表は「アタックが完了していればポールは限りなく近かっただろう」と語っているが、3位ニコ・ロズベルグは「予選3位は“レッドブル以外のベスト”だし、それが今週の目標だからハッピーだよ」とすでに白旗を揚げている。

 5位キミ・ライコネンは、金曜に続いてショートホイールベース仕様で走り、「こちらの方が僕のスタイルに合っているようだ」と語る。予選後の車検でフロア前端部の剛性テストに失格し審議対象となり、予選から除外されることとなった。ただし決勝は最後尾グリッドからのスタートが許されている。完璧なアタックを決めたニコ・ヒュルケンベルグが6位と大健闘、マシンに違和感を抱え続けるロマン・グロージャンは7位に留まっている。

 高速コーナーのないレイアウトに、フェラーリは苦戦。フェルナンド・アロンソは11位で昨年のヨーロッパGP以来となるQ2敗退となってしまった。しかし「今週は全体的にトラクション不足で苦しんでいるし、驚いてはいない。明日は11位から新品タイヤでスタートできるし、レースペースの良さを生かして最後までアタックするだけだ。ロータス勢、メルセデスAMG勢を逆転したい」と決勝に向けて虎視眈々と狙っている。





(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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