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【アブダビ日曜レポート】王者、圧巻の独走

フェッテル逆転で驚異の7連勝!

2013-11-4 4:41


 11月3日、アブダビGP決勝はセバスチャン・フェッテルが逆転で優勝を飾った。

 ポールポジションのマーク・ウェバーはスタート加速が鈍く、2列目のメルセデスAMGの2台に迫られる。フェッテルもさほど良くはなかったもののターン1で首位を奪い取り、ニコ・ロズベルグがこれに続いた。ウェバーは3番手で、インで行き場を失ったルイス・ハミルトンはロマン・グロージャンに抜かれて5位に落ちた。



 フェッテルはここから後続を大きく引き離し、独走態勢に入る。ハミルトンは7周目、ウェバーとグロージャンは8周目、ロズベルグは10周目にソフトタイヤを捨ててミディアムに履き替え、事前の予想とは異なる2ストップ作戦に出るが、ミディアムタイヤでスタートして引っ張る後方集団の中に飛び込むこととなった。しかしフェッテルはクリーンエアで走ったこともあって14周目まで引っ張り、首位を保ったままコースに戻る。

 フェッテルは37周目に2回目のピットストップを行ない、全く危なげなく独走でベルギーGPから7連勝となる勝利を飾った。



 2位争いはウェバー、ロズベルグ、グロージャンの三つ巴となり、ウェバーとロズベルグは33周目に同時ピットインして順位は変わらず。グロージャンは37周目にピットインをしたがやはり逆転はならなかった。

 フェラーリ勢はフェルナンド・アロンソが16周、フェリペ・マッサが18周目まで引っ張ってミディアムタイヤに交換。アロンソは第2スティントをミディアムで44周目まで走り、最後に再びソフトタイヤを投入。このグリップの高さを生かしてファステストラップ連発の走りで追い上げ、ハミルトン、1ストップのポール・ディ・レスタを抜き去って5位でチェッカーを受けた。アロンソよりも好条件で同じ戦略を採れたはずのマッサは、チームの判断により早めの38周目にピットストップを行なってミディアムに履き替えたためペースが上がらず、8位でフィニッシュすることとなった。

 最後尾スタートのキミ・ライコネンはスタート直後の1コーナーでケータハムと接触して右フロントサスペンションを壊してリタイア。フェラーリ勢の前で入賞圏を走っていたニコ・ヒュルケンベルグはセルジオ・ペレスとの同時ピットインで争っていた33周目のリリースが危険だったとしてドライブスルーペナルティを科せられて無得点に終わった。

 フェッテルはチェッカー後にターン4のランオフエリアでドーナツターンのサービスを演じたが、今回はコース外の安全な場所であり、マシンをパルクフェルメに戻したためお咎めなしとの裁定が下っている。

「クルマは本当に素晴らしかった。何も言うことなんてない。後続にはものすごい差を付けることができたし、すごく驚いているよ。このタイヤは凄くセンシティブでドライブするのが難しいんだ。前がフリーな状態で走れれば、それは大きな助けになる」

「今回はちゃんとクルマを持ち帰ったからルールに違反していないし、大丈夫だと思うよ!」



(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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