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小林可夢偉、佐藤公哉のシート獲得は?

2014年ストーブリーグの最新情報

2013-11-7 3:23


 ついに11月に突入し、2013年シーズンも残すところあと2戦のみとなった。そんな中でもまだ上位チームも含めて来季のシートがいくつも決まらないまま残されている。日本人ドライバー、小林可夢偉と佐藤公哉の見通しも含めて、2014年シート争いの最新情報をお届けしよう。

 まず、現時点で2014年シート争いのキーマンとなっているのがニコ・ヒュルケンベルグだ。ただし、カギは彼自身というよりもロータスに出資をするという投資家集団クアンタムだ。ロータスの現首脳陣、ジェニーキャピタルもエリック・ブーリエもかねてからヒュルケンベルグを獲得したい意向で、ヒュルケンベルグ側もロータス加入を望んでいる相思相愛の状況だ。しかし問題はチーム財政面で、300億円規模といわれている資金が実際に入金されない限り、資金難のロータスは持ち込みスポンサーの乏しいヒュルケンベルグを獲ることはできない。クアンタムすでに契約は締結済みでヒュルケンベルグ獲得の意向だというが、その入金が近日中に実行されるかどうかが決め手になる。でなければ、時間切れになる前にロータスもヒュルケンベルグも別の選択肢を模索することになるだろう。



 仮にクアンタムからの入金がなかった場合、ロータスのシートに座るのはパストール・マルドナドになる。ベネズエラからの30〜50億円規模の資金は、ロータスにとって必要不可欠な2014年の運営資金になる。マルドナドを支援するベネズエラの国営石油企業PDVSAは、ウイリアムズに違約金を払って契約を解除しロータスに移ることになる。

 いずれにしてもマルドナドは公然とチーム批判、モチベーション欠如を口にするようになっており、チーム離脱の意志を固めている。ロータスにヒュルケンベルグが加入した場合は、彼の行き先はフォースインディアになるだろう。

 マルドナドの抜けたウイリアムズには、フェリペ・マッサの名前が挙がっている。マルドナドとPDVSAが離脱してもウイリアムズにそれ相応の違約金を残すことと引き替えに、マルドナドと同じニコラ・トッドがマネージメントするドマッサを押し込もうということのようだ。なお、ニコラ・トッドは同じく自身のマネージメント化にあるジェームズ・カラド(GP2ランキング3位)をフォースインディアのサードドライバーに座らせている。カラドはメルセデスAMG内で権力を強めているトト・ウォルフの庇護下にあり、カラドの存在はフォースインディアへのパワーユニット供給と無関係ではない。



 また、20〜30億円の豊富な資金力を持つというギド・ファン・デル・ガルデやマックス・チルトンも、中団チーム入りを狙って盛んにアプローチしているという。ウイリアムズが彼らを起用する可能性もゼロではない。状況によってはフォースインディア、ザウバーらも彼らの起用を考慮することになるだろう。

 2014年に向けたドライバーマーケットは、このように誰かが動けば連動して次々と決まっていくビリヤードのような状態になっているため、クアンタムの情勢が決まるまではどのチームも動くことができないでいるというのがストーブリーグの現状なのだ。

 そんな中で、日本人ドライバーたちのシート獲得の可能性はどれほどあるのだろうか。

(続く)

 この記事の続きは、『週刊F1LIFE』vol.24に収録されています。下記ページをご覧の上、アブダビGP速報とあわせてお楽しみください。

http://www.f1-life.net/modules/features/details.php?bid=3846&cid=1




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