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【USA金曜レポート】

決勝は1ストップ作戦? 各チームのロングラン分析

2013-11-16 9:23


 昨年は路面グリップの低さが問題視されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズだったが、今年は路面コンディションは向上している。

 FP-2では上々の走行が可能で、堅めのコンパウンドが投入されていることもあって摩耗レベルは非常に低い。デグラデーションもラップあたり0.15秒ほどと小さく、決勝は1ストップ戦略が多数になりそうな気配だ。なお、ミディアムとハードのタイム差は0.6〜0.8秒程度で、デグラデーションに大差がないこともあり、予選ではミディアムが中心の走行となるだろう。

 レッドブルはフェッテルがミディアムで18周(計24周)、ウェバーがハードでロングランで13周(計20周)を行なったが、フェッテルはミディアムでまずまずの安定したラップを刻んでいる。ウェバーのハードはそれ以上にデグラが小さい。

 フェラーリはアロンソがミディアムで8+7周(計22周)、マッサがハードで15周(計22周)のロングラン。いずれもまずまずの安定性だが、レッドブルやメルセデスAMGに比べるとペースは遅い。それでもロータスとは同レベルで戦えそうだ。ただし、FP-2のザウバー勢のペースはフェラーリより速く、その存在も見逃せない。

 ロータスはコバライネンがハードで15周(計24周)、グロージャンがミディアムで14周(計19周)のロングラン。ハードは安定しているが、ミディアムはややバラツキが見られる。

 メルセデスAMGはロズベルグがミディアムで12周(計17周)、ハミルトンが全車中最長となる21周(計8周)のロングラン。途中からスローラップを挟んでおり正確に分析することは難しいが、スティントの最後にはアタックをしてタイムを戻すこともできており、タイヤの心配はあまりないかもしれない。ロングランペースはレッドブルに次いで速いペースを維持している。

 後半戦に存在感を示しているザウバーはヒュルケンベルグがミディアムで14周(計22周)、グティエレスがハードで14周(計22周)のロングラン。ミディアムはまずまず、ハードは良い安定性を示している。ペースはメルセデスAMGに次ぐ速さで、今週末も侮れない存在になりそうだ。

(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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