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【US日曜レポート】1ストップ戦略の戦い

フェッテル史上最多の8連勝を達成!

2013-11-18 9:01


 11月17日、USGP決勝はセバスチャン・フェッテルがポールトゥウインを飾り、シーズン史上最多の8連勝を達成した。

 スタートの加速はやや鈍かったものの、フェッテルは巧みにイン側のマーク・ウェバーとアウト側のロマン・グロージャンを牽制しながらターン1にトップで飛び込んだ。これに続いたのはアウト側からフェッテルの背後についたグロージャンで、イン側にいたウェバーは行き場を失う形でルイス・ハミルトンにも先行を許して4位まで後退してしまった。

 1周目のバックストレートでエイドリアン・スーティルがパストール・マルドナドと接触して押し出される形でスピンし、ガードレールにクラッシュしてセーフティカー導入となった。



 5周目にレースが再開されると、フェッテルはプッシュしてグロージャンとのギャップを広げる。フェッテルは圧倒的なペースを誇っているだけにその後も2台の差はじわじわと開いていき、独走態勢となった。

 3位ハミルトンは徐々にタイヤのデグラデーションが始まり、ペースが伸び悩む。13周目にはウェバーがDRDを使ってバックストレートでパスして3位に浮上した。20周目を過ぎると後続が次々とピットストップを行なう中で、上位3台はタイヤを長く保たせて引っ張り、フェッテルは27周目、ウェバーは28周目、グロージャンは29周目にピットイン。



 ピットストップを終えてウェバーはグロージャンとの差を詰めていく。ウェバーはKERSとDRSを駆使して抜こうとするが、グロージャンも巧みにポジションを守り、そのまま最後まで2位でフィニッシュした。

 ハミルトンはペースを抑えて1ストップで走り切り、4位でフィニッシュ。フェルナンド・アロンソはニコ・ヒュルケンベルグとポジションを争い、45周目にターン1でパス。終盤に再びヒュルケンベルグが迫ってきたものの、なんとか抑え込んで5位でチェッカーを受けた。ヘイキ・コバライネンはフロントウイング交換のため2度目のピットストップを余儀なくされ、15位でノーポイントに終わっている。

 金曜から好調だったバルテリ・ボッタスはスタートで8位に浮上し、堅実な走りを見せる。23周目にピットストップを終えてからは、タイヤをいたわるためにやや遅めのペースに抑えて走行し、後方からはニコ・ロズベルグが迫る。しかしミスなく走り切って逃げ切り、8位で自身初のポイント獲得を果たした。

 なお、アロンソはこのレースでドライバーズランキング2位を確定させている。コンストラクターズランキング2位争いはメルセデスAMG、フェラーリ、ロータスの三つ巴の戦いとなっている。



(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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