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スタッフ賃金遅延、エンジン契約なし……

かなり厳しかったロータスの財務状況

2013-11-30 1:48


 ロータスは財政難が言われ、キミ・ライコネンに対して全く今季の契約金を支払えていなかったことが明らかにされているが、シーズン終盤の時点ではチームスタッフへのサラリーさえも支払が滞っていたことが明らかになっている。

 クアンタム側は否定していたが、サラリー遅配の報道についてチーム内のあるスタッフは「誰が言ったのか知らないけど……」と否定はしていない。

 12月下旬にバーレーンで行なわれる2014年向けタイヤテストにも、4強チームだけが参加し、ロータスは参加できない。それも「サラリーが支払えない中でそんなことしている余裕はない」と、資金的な問題が最大の理由だ。

 来季のパワーユニット契約も、唯一ロータスだけがまだ締結できていないが、これもルノーがロータスの財務状況を見て社内規定上の理由で契約に踏み切ることができなかったため。しかしロータスの財務状況が改善される見通しが立ったため、間もなく正式に契約が締結できるはずだ。

 しかしベネズエラ政府はチャベス大統領の死後も豊富な資金を有しており、今季もマルドナドだけでなくロドルフォ・ゴンザレスをFP-1で走らせるためにマルシアに高額の走行料金を支払ったり、下位カテゴリーに多数のドライバーを送り込んでいる。マルドナドとの契約で、ロータスの資金問題はひとまず改善されることになりそうだ。元々実力のあるチームだけに、来季の飛躍が期待できそうだ。

(text by Mineoki YONEYA / photo by Lotus)


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