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予想は難しく、回復を祈るのみ

ミハエル・シューマッハ、スキー事故で「深刻な状況」

2013-12-31 17:29


 12月29日、ミハエル・シューマッハがフランス・メリベルのスキー場で重傷を負ったというニュースが世界中を駆け巡った。スイスに住むシューマッハだが、趣味のウインタースポーツを楽しむためにフランスのクールシュヴェルに別荘を持っており、メリベルはそのすぐ近くだった。

 現役当時からスキーはプロ級の腕前を誇っていたシューマッハだが、29日午前11時7分頃、長男ミックとともにスキー中に転倒して岩に右頭部を激しくぶつけて負傷。救急隊員によってムティエの病院にヘリで搬送され、さらに容態が悪化したためグルノーブル大学病院にヘリ搬送。そこで脳の緊急手術が行なわれた。30日夜にも二度目の手術が行なわれている。

 脳内の血腫を取り除き脳圧を下げた上で、脳への負担を減らすために昏睡状態でICUで治療が続けられている。しかし現状ではこれ以上に神経外科的にできる対処方法はなく、本人の回復を待つしかない状況だ。病院は「非常に深刻な状況にある」としている。

 現時点では今後のシューマッハの容態がどのように変わるかを予想することは医師団にも難しく、回復を祈って待つしかない。

 7度の王座を獲得し一度はF1から引退したシューマッハは、2010年に現役復帰。しかし反射神経の衰えはカバーできず、昨年限りで再び現役を退いた。

 2013年はほとんどメディアに露出することもなかったが、5月にはニュルブルクリンクのイベントでメルセデスAMGのF1マシンをドライブし、12月にはタイ・バンコクで行なわれるレースオブチャンピオンズに参加を予定するなど、変わらずレースへの情熱を見せていた(反政府デモの影響によりイベントは中止)。最近では12月にメルセデス・ベンツのブランドアンバサダーとして新型Cクラスをテストするとともに今後の開発についてディスカッションを進めていたところだった。



(text by Mineoki YONEYA / photo by Mercedes)


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