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【東京バーチャルサーキット】
ヘレスは中高速コーナーが過酷なサーキット!
2013-2-3 2:14
暴れるマシン、中高速コーナーの連続に、腕がキツい!
2013年も2月に入り、新車も続々と登場して、いよいよオフシーズンテストが開幕。その最初の会場となるヘレス・サーキットは、名前こそ有名ながら、どんなサーキットなのか知らないという人も意外と多いのではないだろうか?
そこで、本格的なレーシングシミュレーターが体験できる東京バーチャルサーキットで、ヘレス・サーキットをGP2マシンのシミュレーションで実際に走って体験してみることにした。どんなサーキットでどこが難しく、マシンのどんなことがテストできるのか。外から見ているだけでは分からないことが、シミュレーターを操ってみれば一目瞭然(一"身"瞭然?)なのだ。
まず、メインストレートにはヘレス名物ともいえるVIPスイートの建物があり、その下をくぐって、少し上るとターン1。続くターン2は低速のヘアピン。ブレーキングで突っ込みすぎると荷重が前に残りすぎ、ターンインしようとしても荷重の抜けたリアが流れてしまう。ダウンフォースが効かない速度域だけに、簡単そうに見えて難しい。
そこからは全開でターン3、4と高速コーナーをクリアして、中高速のターン5へ。ここは長いコーナーでもあるだけにアンダーステアが出やすく、去年のテストではビアンキがコースオフしてクラッシュしていたのを思い出したり(苦笑)。高速のターン4もステアリングが少しでも粗くなると簡単にマシンが暴れてしまうので、繊細なハンドリングが要求される。
バックストレートの右側は実際にはこんな山にはなっておらず切り開かれているが、サーキットは実際にヘレス郊外の小高い山が連なる麓を縫うようにして横たわっている。そういった雰囲気は伝わってくる。
ヘアピンのターン6から立ち上がって全開でターン7を抜け、中高速のターン8へややブレーキングしてアプローチ。すると、すぐに低速のターン9、10がやって来てセクター3に入る。このあたりはリズミカルなコーナリングが続き、走っていても楽しいセクションだ。
ターン11〜12は低速のシケインで、リズミカルにステアリングして加速して行きたいところ……だが、なかなか止まり切れず、エイペックスをきちんと掴んでいくのは難しい!
ターン13を全開で抜けて、最終のヘアピンへ。ここもブレーキングで突っ込みすぎると前荷重になってリアが抜け不安定になりやすい。アウト側の山の上には、これもヘレス名物の塔が建っている。先端にヘレス名産のシェリー酒ブランド「TIO PEPE」の人型の看板がついているので有名だ。こんなところまで再現されている。
ヘレスはストップアンドゴーではなく走っていて楽しいサーキットだが、タイヤという意味ではリアへの負荷が高く、リアエンドの挙動を見るのに適しているといわれる。実際に走ってみると、確かにリアを以下に手なづけるて走るかが課題だということが分かった。
それに加えて、中高速コーナー、それも長時間のコーナリングが続く箇所が多く、素人なら数ラップも走れば腕の疲労が尋常ではない。GP2はパワステ非搭載のためステアリングが重いこともあるが、特にステアリングを支える親指に痛みを覚えるほど。
「今のF1なんて誰でも乗れるでしょ?」などと言われるようになって久しいが、東京バーチャルサーキットで走ってみれば、そんなことは言えなくなる。レーシングカーのドライビングというのがいかに過酷なものかということが実感できるはず。走行後にはそのデータロガーのグラフを見ながら、砂子塾長の走行データと比べて"正しい走り方"のレクチャーもしてくれるから、スロットルやブレーキをどう扱うべきかも分かる(実際にはそんなドライビングなんてそう簡単にはできないということも……(苦笑))
ちなみに、最後にF1が開催された1997年のオンボードカメラ映像がこちら。
1997 Jerez Jacques Villeneuve - Onboard Lap
F1の車格ともなるとサーキットはやや狭く感じられ、やはりジャック・ビルヌーブも暴れるステアリングと格闘しているのが分かる。一度でもシミュレーターを体感してみれば、このビルヌーブのドライビングがいかに凄いかが分かるようになる。こんなハンドリング、絶対無理!(苦笑)
『F1LIFE』ストアでは東京バーチャルサーキットの特別走行券を販売中。体験コースでもグランプリ開催サーキットを走行できる『特別走行券』や、お得な価格でトレーニングコースを利用でき素敵な賞品までついてくる『F1LIFEチャレンジ走行券』など、ぜひ
『F1LIFEチャレンジ』
のページもチェックしてみて欲しい。
(text and photo by Mineoki YONEYA)
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