まだ正式決定ではありませんが、もし最終戦ダブルポイントというのが現実になれば、その前のブラジルGPが“消化レース”みたいになるかもしれません。
ブラジルGPを捨ててアブダビGPに万全の体制で臨むべく準備を整えてくるチームやドライバーが出て来るかもしれません。ブラジルGPを中途半端に戦うよりも、2倍ポイントのアブダビGPに全神経を集中させた方が有利だからです。
たとえば、シーズン終盤を迎えてエンジンやギアボックスの状態が良くないドライバーは、ブラジルGPでさっさと新品に交換してしまう。ブラジルGPではグリッド降格になってしまいますが、それならダメージはさほど大きくない。それよりも、2倍ポイントになるアブダビGPを新品に近いマシンで戦えるメリットの方が大きいのではないでしょうか。
極端な話、全員がブラジルGPでエンジン交換(6基目投入)をすれば、みんな同じようにグリッド降格ペナルティになるので、結局グリッドは同じ、みたいな? で、エンジンは実質年間6基規定ということに?
2014年はエンジン本体だけでなくターボやERS、バッテリーも自由に交換できないので、最終戦が2倍ポイントとなれば、その直前のブラジルで交換するドライバーが続出なんてことになるかもしれません。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Renault)