2014年は初開催のグランプリがひとつ。ロシアGPです。

　2月に行なわれるソチ冬季オリンピックの開催地、オリンピックパークを半公道サーキットに仕立て直して開催するとのことで、サーキットはまだ完成していません。

　オリンピックの開催に向けての準備はほぼ整っていて、心配されるビザ（ロシアは入国にビザが必要で取得が大変だそうです）はオリンピックのパスがあればそれがビザ代わりになる特別措置がしっかりと執られているんだとか。選手村はもちろんのこと、取材者用の宿泊施設も新たに建設されていて、五輪開催後は普通のマンションとして再利用されるそうです。

　そこまで莫大な投資が行なわれていることに驚きつつも、果たしてたった8カ月後にF1を開催する余力はあるんだろうか？という不安な気持ちになったりもします。

　すでにソチのホテルから「この週はグランプリ開催になったから金額高くするけど、嫌ならキャンセルするよ？」とか無茶なこと言ってきていて、我々の常識が通用しなさそうな感じがビンビンしています（苦笑）。

　日本GPと2週連続開催ですが、暫定カレンダーとは順番が入れ替わりました。日本GPは体育の日の連休に開催されるのが鈴鹿サーキット側の意向であり毎年の恒例で、暫定カレンダーではそうなっていたわけですが、ロシアは初開催のグランプリですから、万一キャンセルになった場合にダメージが最小限になるよう、2連戦の2つめに入れ込まれたわけです（韓国GPの初年度もそうでしたよね）。

　ということはF1側としてもキャンセルの可能性がないわけではないとみているわけで、少なくとも2月下旬に冬季オリンピックが終わってから彼らがどのような動きを取るかを確かめるまではハッキリしたことは言えないのではないかと思われます……。

（text by Mineoki YONEYA / photo by Infiniti）