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FIA、ロータスの申請企業名を訂正

だが依然として厳しいチーム財政事情

2014-1-14 16:51


 『F1LIFE』では1月10日のエントリーリスト発表にともない、ロータスのルノー買収について報じたが、これを訂正する。FIAはロータスのエントリー企業名が誤りであったことを認め『LOTUS F1 LIMITED』に訂正した。同様にマクラーレンもボーダフォンが外れて『MCLAREN RACING LIMITED』に訂正されている。

 ただしロータスが昨年からルノーによる買収の可能性を模索してきたことは事実だ。また、ケータハムやマルシアとも合併に向けた交渉を行なってきた。

 現時点でロータスとマルシアのエントリーは確認条件付きで、暫定とされている。これは2014年のエントリーに必要とされるエントリー料を納付できていないからだ。通常、これは11月30日のエントリー締切までに納付しなければならない。

 エントリー料は基本料50万8000ドル(約5256万円)と、前年度1ポイントにつき5080(約52万円)ドル。2013年に315ポイントを獲得したロータスの場合は、210万8200ドル(約2億1800万円)が必要となる(ちなみにエントリー料は為替レートにより変動するため、2013年度エントリー料は50万ドル+5000ドル/ポイントだったものが僅かに高くなっている)。

 これが支払われていないという事実が、ロータスが財政的に厳しい状況に置かれていることに変わりがないことを物語っていると言える。そのためロータスはパストール・マルドナドが持ち込むベネズエラ資金だけでなく、さらなる資金を必要としているという。

 ロマン・グロージャンはトタルのバックアップもありロータスのシートを確保してきたが、トタルとしては地元フランス人ドライバーであれば誰でも構わない姿勢だといわれている。グロージャンはモータースポーツ活動においてはフランス国籍を使用しているものの、スイス生まれの二重国籍保持者だ。その点、シャルル・ピックは生粋のフランス人で、ルノーのバックアップもあり、トタル以外にも資金をもたらすことが可能だとみられている。

 新車の製造やシーズン開幕に向けた準備のために、この時期はシーズン中以上の出費が必要になる。そんな中で新車の完成が遅れて1月28日からのヘレス合同テストに間に合わないなど、ロータスが厳しい状況にあることは事実だ。

(text by Mineoki YONEYA / photo by Lotus)


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