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【ヘレステスト4日目レポート】

ロータスが一番時計、上位勢の顔ぶれ明らかに

2013-2-9 7:58


 ヘレス合同テストは2月8日に4日間の日程を終了した。最終日はキミ・ライコネンがトップタイムで締めくくった。しかし今季初走行だった前日と同じように、ライコネンはいつもの調子で「クルマのパフォーマンスを判断するのはまだ早すぎる」と冷静な態度を見せている。このベストタイムは15時56分にコースインし、5周ランの1周目に記録したものだ。ラップタイム的アドバンテージの大きいソフトタイヤで記録している。

 この日はペドロ・デ・ラ・ロサが念願のフェラーリを初ドライブするとあって、大勢の観客がヘレスに訪れた。ライバルたちにやや遅れて10時過ぎにインストレーションチェックのためコースに出たが、ピットに戻ってくるための2周目のラップでギアボックスからオイル漏れが発生し、コース上に止めたが出火して10時9分に赤旗。修復に4時間近くを要して、コースに復帰できたのは13時56分になってからだった。それでもデ・ラ・ロサは今後のシミュレーター開発のために有益な経験ができたと満足げに語った。



 気温は15度、路面温度は26度まで上昇。陽射しは非常に強かった。

 12時43分には縁先外側の人工芝の一部が剥がれ、その修復のために1時間近くを要し、セッションが再開されたのは13時37分。このため、最終日の走行セッションは17時30分まで延長されることになった。

 午後には多くのチームが走り込み、ザウバーは早くもレースシミュレーションと思われる57周の連続走行を行なっている。そんな中で去就が注目されるジュール・ビアンキが朝から14時半までフォースインディアのステアリングを握り、2番手タイムを記録している。



 ヘレスでは結局、最終日までタイヤに厳しい傾向は変わらず、有益なタイヤテストができたとは言いがたい。しかしその中でも、マクラーレン、フェラーリ、ロータスが順調にテストを進め好タイムを記録したことは間違いない。レッドブルも悪くはないが、走行2日目を終えてもなおセバスチャン・フェッテルの表情は冴えず、ドライバーのフィーリングには不安が残る。中団の混戦模様も見えてくる。

 その当たりは、近日中にさらに詳細なテスト分析レポートでお届けすることを予定している。



(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)



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