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ニコ・ロズベルグのピレリタイヤへの評価は、ミハ様と異なる?


2012-4-30 8:35

Nico Rosberg says challenge of 2012 Pirelli tyres is great for Formula 1
- autosport.com版

Rosberg a fan of 2012 Pirelli tyres
- ESPN版

 おそらく以前、ミハエル・シューマッハが「今のF1はタイヤが勝負を決める割合が大きすぎ、マシンの限界で競うことができていない」とコメントしたことから、ニコの意見を聞いた模様。
 4レースで4人のウイナーが誕生したことから、レースやシーズンにはいいことだけれど、F1にとっていいとは考えていないように読めます。
AUTOSPORT.COMのリスト表示のタイトルは

Nico Rosberg says challenge of 2012 Pirelli tyres is great for Formula 1

となっていますが、

It couldn't be better for Formula One.

と言っている以上、決してF1にとっていいとは言っていないような気がするのですが……。レースが面白ければいいのかどうか、これはしばらく課題になりそうなテーマですね。

 結局のところタイヤを使いこなせることが、レーシングカーにとって大切なことに変わりはないという感じでしょうか。タイヤが安定していてマシン性能で勝負が決まるのか、タイヤを使いこなせるマシンをつくることで勝負が決まるのか。まさにニコの言うとおり、マイケルにとって今のF1は「異なるゲーム」なのかも?

 タイヤというものは経年劣化するものだし、使えば減って危険な状態になるということを知らせるにはいいのかも? うちのクルマのタイヤの溝もチェックしておこうかな(笑)?

 僕は今のところ「異なるゲーム」を楽しんで観戦していますよ。
 そもそも、ちょっと誤解されてます。

 まずAUTOSPORTの質問自体が、ピレリタイヤの性能云々ではなくて、たとえばマレーシアのような急激な天候変化とか、中国の予選Q3やバーレーンの決勝みたいな路面温度の変化によって、クジ引き的な要素が高くなってしまっていることは、F1にとって悪いことなんじゃないか?という質問なんです。

 で、それに対してニコは「NO」と答えていると。「It couldn't be better for Formula One.」というのは、「F1にとってこれ以上良いことはない」という言い回しですね。確かジェンソンも同じことを言っていましたし、多くのドライバーがそう言うでしょうが、「毎回勝者が違ってエキサイティングなレースが展開されて、ショーとして面白くなれば、それはF1にとって良いことだ」という意味です。

 「異なるゲーム」というのは、「クルマの開発やドライバーの腕でどうこうするレースじゃない」という意味ではなく、「去年まで(もしくはピレリ以前)とは違う戦い方になっただけ」というニュアンスですね。

 タイヤも含めてマシンであって、タイヤの限界を引き出して初めてマシンの性能の限界なのですから、ミハ様の「タイヤのせいでマシンの限界で競えていない」というのはちょっと恥ずかしい発言ですよね。

 「ピレリは性能が低い」というイメージがファンの間にもドライバーの間にもメディアの間にもあるから、こういう記事が誤解に結びついちゃうんでしょうね。AUTOSPORTの記事は、ミハ様のコメントを元にしたピレリ批判へのアンチテーゼとして、きちんとしていると思いますよ。先日の「ピレリの反論」もそうでしたしね。
 ほほぉ、勉強しました。ググると、

allaboutのこのへんですね? 
なるほど、この説明も分かりやすいな。

 って、こんなグダグダでいいの(苦笑)?

(Photo by Wri2 / Text by Mineoki Yoneya and ALABULKA)

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