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一般人がF1マシンに乗るとこうなる


2012-8-21 11:06
 F1マシンのGって、ホントにすごいんです。F1ドライバーたちはさも当たり前のように運転していますが、それはものすごく鍛えてるから。一般人が乗ったら、とても耐えられるレベルじゃない。

 でも、ホントにそんなにすごいの? いや、たいしたことないんじゃねーの? な〜んて思ってるそこのアナタ! そんな人に見てもらいたい映像がこちら。

一般人がF1マシンに乗るとこうなる


 アブダビのヤスマリーナ・サーキットが所有する2シーターF1マシンです。高木虎之介が乗っていた1999年のティレルを改造したもの。モノコックを延長した以外は完全に当時のまま(エンジンはマイレージ確保のため500回転ほどリミッターを落としているそうですが)。

 加速、ブレーキング、コーナリング、そのたびに頭がガンガン振られます。平然と走っているドライバー(ルーカス・ディ・グラッシ。後半の走行はブルーノ・セナですが)に比べて、後方の一般人は頭がグラッグラ。いやでもね、ホントにこうなるんですよ。4コーナー先にある第3ピットからのスタートですが、最初の低速シケイン(ターン5〜6)ですでにシェイクされますから!

 バックストレートエンドのターン9から最終コーナーにショートカットする北サーキットですが、メインストレートに戻る際の左・右の切り返しもキツイ! そしてターン2〜4の高速コーナーの切り返しなんて、完全に頭が明後日の方向に行ってしまいます。

 実はこれ、今年1月に行なわれたピレリのタイヤ発表イベントでの映像。後方シートに載っているのはF1ジャーナリストで、これは多分、デカい図体をしたドイツ人のおばさんだと思いますが、実は僕もここにいて、これを体験してきたんです。

 ステアリングがなくて云々というコメントもありますが、握るところはあります。ドライバーの左右に蟹挟みするように脚をまたげて座るんですが、そのドライバーのシートバックの左右を掴むことができるんです。でも、そういうレベルじゃない(苦笑)。踏ん張っててもクビは簡単に明後日の方向に飛んでっちゃいます(笑)。脳内の血液がシェイクされて、ホントに気を失いそうなくらい。

 あと、ヘッドレストが邪魔で前方が見えなさそうですが、思ってた以上にバッチリ見えました。なので、バックストレートエンドでヘビーブレーキングに備えて踏ん張ってるんだけど、こうなる(笑)。




 てゆうか、ホントに体内の血液とか内臓がスーッと動くのが分かるんですよね……。特に内臓。高速コーナーでは胃が口から出るかと思ったくらい。ドライバーからしたら普通に流して走ってるくらいでしょうが、100%プッシュされたら一般人は絶対にゲロ吐くか
失神するかのどちらかですよ……。

 この映像ではシートベルトが緩いっていう指摘もありますが、確かにそうなんですが、ガチッと締め付け過ぎちゃうと、内臓だけが動いて内臓損傷なんてことにもなりかねないので、こうなってるんじゃないかなぁ。それくらい、とにかくすごいGなんです。それが前後左右から。時にはいろんな方向のミックス。そうだなぁ、たとえて言えば、巨漢の相撲取りに囲まれてあちこちから体当たりをくらい続けてる感じ(笑)。いや、ホントに。

 それと、ストレートの立ち上がり加速時にエンジンの振動がハンパないのもビックリ。お尻にくる振動がすごい。こんなので1時間半も走ってレースするなんてスゲェなと思いましたよ。音は、わりと普通というか、うるさいっていう印象はなし。やっぱり音波は後ろに流れちゃうんでしょうか。

 ちなみに、ヤスマリーナ・サーキットは1人1日3000ドル(約24万円)でカートからGTマシンまで自分で走れて、最後にこの2シーターF1にも乗れるというプログラムをビジネスとしてやってます。興味のある方は是非(笑)。

 あと、参考までに、川井チャンが昔Cカーに乗った時の映像も(笑)。こないだメディアセンターで見てたら、本人は苦笑してましたけど。

川井チャン 鈴鹿サーキットCカー同乗 絶叫オンボード実況


 それと、マンちゃんことナイジェル・マンセルがミナルディの2シーターマシンを運転して、クラッシュさせちゃう映像も(笑)。クルマはアブダビにやってくる前の同じクルマで、サーキットはドニントンですね。見てる側としては最高だけど、乗ってる側だったら気が気じゃない。というか絶対乗りたくない(笑)。でも、この人は走行体験だけじゃなくてクラッシュ体験までできて、すごく貴重な体験ができて超ラッキーですね!

Nigel Mansell 2 seater minardi crash


(text by Mineoki YONEYA)

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