
コバヤシ選手の囲みには、海外メディアが大量にやって来ました。韓国GPで日本メディア向けとは違って海外メディアに対してはやや"外向け"の発言をして注目を集めようとしていたからでしょうか。
この人数が集まったのを見て、コバヤシ選手がボソッとひとこと。「こんだけ結果が出てへんのにこんなに人が集まるっていうのは……作戦成功やね」。え〜っ、そうだったの!?

韓国GPでオフレコという前提で来季に向けた現状を語ってくれたコバヤシ選手でしたが、今回もまた改めて進捗状況を語ってくれました。「2〜3カ月で10億、交渉のことを考えたら実質3週間くらいでもってこいって言われてもね」と、韓国の時とは状況が変わってきたことを教えてくれました。どのチームが、とは言いませんけどね。
これまで、スポンサー資金を持ち込んでまで乗るつもりはないというスタンスだったコバヤシ選手ですが、やはりできることなら良いクルマに乗りたいという思いはあります。ですから、必要ならば資金確保のために努力もしようという覚悟を決めたようです。

でもF1残留という意味では「だいじょぶでしょ」と自信を見せています。いろいろ伝えたいことはあるけど、いまは交渉の都合もあるので全ての手札を見せることができない状況です。ファンとしては、信じて待つしかありません。もし彼が助けを必要としたら、支援の手を差し伸べましょう。とにかく、今は待ちましょう。
(text and photo by Mineoki YONEYA)