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【名車】ロータス72D、F1の常識を覆したウエッジシェイプ


2010-6-25 19:05
 それまでの常識を覆すロータスの典型と言って良いマシン。車体前方に配置することが当然だったラジエーターをサイドポッドに搭載し、ノーズをウエッジシェイプにした初めてのマシンが、1970年のロータス72だった。これを機に、F1マシンは葉巻型から現在のスタンダードへとつながるシェイプに一気に移り変わっていく。

 それ以外でも、ブレーキディスクとキャリパーをモノコック内に収めるインボードブレーキを採用し、フロントにはブレーキング時にフロントが沈むのを防ぐアンチダイブ機能を搭載、リアには加速時の沈み込み対策としてアンチスクワット機能を盛り込んだ。しかしこれが裏目に出て操縦性に難を抱えてしまったため、これらを取り外し(72B)、さらに車体に徹底的な改修を施して72Cとした。

 これを機に72とヨッヘン・リントはシーズンを席巻。4連勝を挙げてランキングトップに立った。リントはイタリアGP予選中にフロントブレーキシャフト破損で事故死してしまうが、後任エマーソン・フィッティパルディがデビュー3戦目で優勝し、リントのタイトル獲得を守った。

 1971年にBRMから移籍したデザイナーのトニー・ラッドがリアサスペンションやリアウイングを手直しし、72Dとなった。翌72年にカラーリングはゴールドリーフから同じインペリアルタバコ社のJPSへと変わり、フィッティパルディが5勝を挙げて史上最年少チャンピオンに輝く。安全規定変更を受けて73年スペインGPからは72Eへと進化し、フィッティパルディとロニー・ピーターソンのコンビで計7勝。76が失敗作に終わったため74年も引き続き72Eが使用され3勝、しかし翌75年にはもはや時代遅れとなり、軽量版9号車、ホイールベース延長とコイルスプリング採用の72Fまで用意したが6ポイント獲得が精一杯だった。この記事の詳細ページはこちら

(text by Mineoki Yoneya)


 ロータス72Dの注目のポイントはこちらです。

●F1に革新をもたらした初のウエッジシェイプノーズ
●ロータスの代名詞ともなったJPSカラーが美しい
●史上最年少王者に輝いたエマーソン・フィッティパルディがドライブ
●ノーズ上の穴からインボード式ブレーキが覗く
●シフトノブは驚くような場所に設置されている
●巨大なエンジン吸気ボックスが迫力ありすぎる
●迫力のリアウイングに貼られた、優勝マークの数々

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<<商品の詳細>>
著者:La Vie Creative
車名:ロータス72D
レース:2010年第1戦バーレーンGP
ページ数:35
ファイルサイズ:23.6MB
商品番号:ITEM2010-0016
価格:210円(税込み)

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