ページの先頭です。本文を読み飛ばして、このサイトのメニューなどを読む

 

ブロウンディフューザー大流行の実態に迫る


2010-7-11 4:40
 F1界では今、ブロウンディフューザー(Blown Diffuser)の話題で持ちきりです。バレンシアでフェラーリ、メルセデスGP、ルノーが投入し、今回のイギリスGPではマクラーレン、ウイリアムズが後追い。さらにフェラーリとメルセデスGPもさらに改良を進めたものを投入してきました。とにかく、今のディフューザーの造形は、複雑でグニャグニャしていて、すごいんです。

 このブロウンディフューザー、一体どういうものかと言うと、ディフューザーにエンジンの排気を流し込み、ディフューザーへの空気流量を増やすことでダウンフォース発生効果を高めようというもの。その方法論はいくつかあるようですが、今季初めから使用していた先駆者であるレッドブルは、排気管をフロアぎりぎりのところまで下げ、リアサスペンション前に排出してディフューザーとリアロワウイングで作ったトンネル部分に流し込むというもの。こうすると、床下から空気を引っ張り出す効果が生まれ、ダウンフォース発生量が増大するのだとか。ディフューザー下側にエンジン排気を流し込んでいるとされるチームもありますが、基本的な理論は同じですね。

 「それしきのことでそんなに効果があるもんなの?」と思いがちですが、これが意外と侮れないらしい。というか、侮れないからみんなこぞって開発しているわけで。

 バレンシアで3チームが投入してきた際には、マクラーレンのルイス・ハミルトンは「ここは高速コースで、空力が効くコーナーがあまりないから、アップデートの効果はさほど大きく出ないだろう。0.2〜0.3秒くらいだ」と話していました。しかし実際にはそんなバレンシアであっても予想以上に差は大きかったらしく、マクラーレン勢は決勝では2位・3位になりましたが、これは予選が上手くいったおかげであって、フリー走行のパフォーマンスを見れば実力としてはもっと低いレベルにあったことは彼ら自身も認めていました。

 フェラーリはこのブロウンディフューザーの投入のために、ギアボックスリアサスペンションを変更。リア周りの配置を変更して、排気管をリアエンドへ持ってきたわけです。フェルナンド・アロンソはギアボックス4戦連続使用義務のためバレンシアで投入できず。そのため、ようやく投入可能となったイギリスGPにはさらに進化したバージョンを持ち込んできました。

 そしてマクラーレンは……(続く)

 続きはこちらの記事 を購入してお楽しみください。

(text by Mineoki Yoneya / photographs by La Vie Creative, Wri2)


『テクニカルファイル速報(2010 Rd.10 イギリス)』

●ブロウンディフューザー流行の実態に迫る

●高速コースだからこそ見えた、Fダクトの完成度

●緊急参戦、山本左近のマシンHRT F110を徹底見せ!

この記事の詳細はこちら


商品の詳細
著者:La Vie Creative
レース:2010年第10戦イギリスGP
ページ数:39
ファイルサイズ:23.4MB
商品番号:ITEM2010-0119
価格:210円(税込)


 商品はPDFファイルです。当サイト上で購入しダウンロードして保存すれば、どのコンピュータでもiPhoneでもiPadでも、PDF対応機種なら携帯電話でも閲覧することができます。閲覧期限はなし。一度購入し保存したデータは、半永久的にどの端末でも楽しむことができます。

 サイト内の「GUIDE(ご利用案内)」もご参照の上、ぜひご利用ください。

ページの終端です。ページの先頭に戻る