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2010年第10戦イギリスGP、『意地で咲かせた、孤立無援の花』


2010-7-12 18:00
 1950年に初めてF1世界選手権のレースが行なわれたあの日から60年。グランプリの興奮は、今年もこの地シルバーストンに戻ってきた。モーターホームの聖地とも称されるこの国には、あまたのチームが本拠を置くが、中でも今年のイギリスGPの主役は、レッドブル以外に存在し得なかった。

 お馴染みのブリティッシュウェザーは鳴りを潜め、ノーザンプトンシャーの平原は青い空と強い陽射しに包まれた。だが、天候が変わろうと彼らの速さは変わらない。1周1秒近い差を見せつけフロントロウを独占したレッドブルの2台だけが、優勝の権利を与えられでもしているような週末だった。

 セバスチャン・フェッテルがスタートに失敗し、他車とのほんの僅かな接触でタイヤをパンクさせ、優勝争いの権利を失ってしまえば、あとはマーク・ウェバーの独擅場だった。ルイス・ハミルトンが後を追うように見えこそすれど、実際にはウェバーのマシンにまだまだポテンシャルが残されていた。プッシュすればタイムが伸び、マシンを労るためにクルージングすることもできる。

 彼はまさに自由自在にレースをコトンロールした。楽勝だった。

 だがトップでチェッカーを受けた彼は、何度も何度も拳を突き上げ、前の2戦よりもなお激しいくらいに喜びを体中で表した。そして無線でこう言い捨てた。
「ナンバー2にしちゃあ、上出来だろ!?」(続く)

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(text by Mineoki Yoneya / photographs by ZEROBORDER)


『F1SCENE DIGITAL』vol.10(2010 Rd.10 イギリス)

●チームからの不遇を跳ね除け、今季3勝目を飾ったウェバー

●フォトグラファー泣かせの(?)、大改装された最終セクターの風景

●緊急参戦を果たした山本左近の、実はすごかった走り

●レースドキュメント『意地で咲かせた、孤立無援の花』

●小林可夢偉・連載『聖地で手に入れた、さらに大きな贈り物』


『F1SCENE DIGITAL』は、F1ドキュメンタリー写真集『F1SCENE』が贈る、レースごとの写真集です。vol.10は、F1発祥の地シルバーストンで開催されたイギリスGP。新装なったコース最終セクターの風景や、無数のユニオンジャックで埋まったグランドスタンド、美しく迫力あるレースの高画質写真をお楽しみ頂けます。日本人としては、可夢偉の活躍だけでなく山本左近の緊急参戦も見逃せません。叙情詩的なレースドキュメント、小林可夢偉の連載『夢に向かって』も収録。レースリザルトも掲載し、レース資料としても役立ちます。

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