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【F1紀行】中東よいとこ一度はおいで?(バーレーン編)


2011-1-2 6:00
 日本にはあまり馴染みがなくて“遠い”と思われがちなバーレーンですが、本当のところはどうでしょう? う〜ん、まぁ確かに遠いし不便なんですが、行ってみれば思いのほか良かったりするんです。それはなぜ? それは本稿を読んでみてのお楽しみ〜。


アクセス
 はっきり言って、アクセスは悪いです! バーレーンはペルシャ湾に浮かぶ島で、近隣はサウジアラビアやカタール、クウェートやイラクといったところ。全20戦の中で、最もアクセスがキビシイレースだと断言できるでしょう。

 日本からの直行便はありません。そもそも、バーレーン国際空港に就航している航空会社が少ないんです。一番便利なのはワンワールド系でキャセイパシフィック(香港経由)。他はヨーロッパ経由になってしまい、スターアライアンス系ならルフトハンザ(フランクフルト経由)かトルコ航空(イスタンブール経由)、スカイチーム系ならKLM(アムステルダム経由)。でもヨーロッパ経由は時間も費用も結構かかっちゃいます。

 そこで裏技。便数の多いお隣のドゥバイまでお好きな航空会社で行って、そこからガルフエアーでバーレーンに入るという手があります。そう、あのバーレーンGPのタイトルスポンサーですね。お値段もお安めです。乗り継ぎが面倒ですが、スターアライアンス系ならシンガポール航空やタイ航空でドゥバイまで行って乗り継ぐことができます。

 砂漠のど真ん中にあるサーキットまでのアクセスも、良くないです。バーレーンには公共交通機関というものがありませんから、レンタカー利用でなければ、タクシーを使うか、レース週末に運行されるサーキット行きの無料バスを利用します。ガルフホテルから出ていますので、その周辺に宿泊するのがベターです。マナーマの街からサーキットまで30〜40分ほどです。


宿泊
 ホテルは広い! でかい! 普通に家族で住む1LDKか2LDKのマンションくらいの感じです。が、普段は安いのに、レース週末は結構高かったりするのが残念ですね。

 あと、あまり戒律が厳しくない国なので、ホテルの1回がクラブ(いわゆるディスコですな)になっていて、深夜までドコドコいってうるさいホテルもありますので、それも要注意。週末になると、戒律の厳しいサウジから全長30kmの橋を渡ってバーレーンに民が押し寄せるらしいです(最近はそれも規制されてるらしいけど)。


気候
 暑い。以上(笑)。

 いや、ホントに暑いです。暑いというか熱い。直射日光に晒されると、肌が路面と同じく50度くらいになりますから。紫外線から眼を守るために、サングラスも必須です。

 でも湿度が1ケタ台なので、不快感はまったくなし。汗もあっという間に乾いちゃいます。意外と気持ち良い暑さです。



 現地の食べ物は、やはりケバブ系。まぁ、特別美味しくもなく、不味くもなく、みたいな(苦笑)。ビーフ、ラム、シーフード。豚肉はありませんが、外国人ならお酒も飲もうと思えば飲める場所もあります(公共のエリアではダメ)。あと、デーツっていうナツメヤシの干したやつがアラブ諸国では有名ですね。甘〜いです。

 イスラムの国とはいえ、資本主義もどんどん流入している国なので、マクドナルド的なものはいくらでもありますので、現地料理がダメな人でも安心です。


物価
 物価は安いです。日本の3分の1くらいでしょうか。普通にゴハンを食べに行っても数百円程度です。1ディナールが215〜240円程度なので、1ディナール=1000円くらいの感覚でしょうか。

 ディルハム貨幣をバーレーン以外で入手することは難しいので、現地に到着してから両替することになります。空港で両替するのが良いでしょう。深夜到着だと営業してないかもしれませんので、その場合はクレジットカードでキャッシングです。


観光
 正直、観光名所はあまりありません。一応、リゾート開発が進められてはいますが、歴史的建造物なんかはないんですよねぇ。観光目的だったら、あんまりオススメできません。

 あ、でも、ついでにドゥバイとかアブダビに寄るっていうのはひとつの手です。フェラーリワールドもちょうど空いてて良いかもしれませんね。


ちょっとひとこと
 とまぁ、良いところがほとんどない感じのバーレーンですが(苦笑)、冒頭にも書いた通り、行ってみると意外と悪い感じはしなかったりします。というのも、アラブには良い人が多いからなんですよね。

 パッと見は濃いしイスラム服だしヒゲだしでちょっと恐い感じもしますが、実はアラブの人たちはみなさん穏やかで優しい人ばかり。人をもてなそうという心がすごく強いように感じます。暑すぎるから一生懸命働くと死ぬ=のんびり生きるという感じ。油田のおかげで税金もないし。なぜか日本に対して親近感を持ってくれていて、日本人だというだけで特に良くしてくれる人も少なくないですしね。

 その反面、のんびりしすぎてるところはあって、ちょっと時間にルーズな感もありますが、そこは逆にこちらがそういうのんびりした気持ちで接すれば、イライラすることもないでしょう。街中でもほぼ英語が通じます。


『F1 LIFE』オススメ度  ★★☆☆☆
 ロケーション的には全く良いところなしなバーレーンですが、それでも地元の国民性と言いましょうか、人柄でそれを補っている感はあります。というわけで、★2つです!


バーレーン基礎データ
国名: バーレーン王国
首都: マナーマ
人口: 79万1000人
言語: アラビア語、英語
時差: GTM+3時間(日本-6時間)
通貨: BHD(バーレーン・ディナール)
http://www.bahraingp.com/
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(text by Mineoki Yoneya / photographs by WRI2, Mineoki Yoneya)

 










 

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