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『テクニカルファイル』イギリスGP、ブロウンディフューザー騒動に揺れる


2011-7-21 0:50

 昨年のコース改修によってインフィールドセクションが追加されたシルバーストンだが、今も高速サーキットとしての特性は変わっていない。直線区間に加えて時速200km以上で通過する中高速のコーナーが数多く残されているからだ。全体の速度域よりも高速コーナーを重視して各マシンとも多めのダウンフォースを積むが、DRSが装備された今季はさらにその傾向に拍車がかかった。

 公道サーキットでの3連戦を終えてここからは空力性能の問われるパーマネントサーキットでのレースが続くため、このイギリスGPに照準を合わせてマシン開発を行なってきたチームも少なくなかった。その最たるものがフェラーリで、その効果もあってイギリスGPでは今季初の勝利を手に入れた。逆にマクラーレンは期待していたアップデートが不発に終わって優勝争いに加わることができなかった。

 ブロウンディフューザーのオフスロットル時排気の規制強化と特例措置の適用・非適用によって議論が噴出したが、これによってパフォーマンスを削がれる形になったのはルノー・エンジン勢であり、後押しを得たのはフェラーリ・エンジン勢と言われる。シルバーストンでは空力性能で劣っていたはずのフェラーリが予選でレッドブルに0.1秒差まで肉薄し、決勝では逆転を果たしてみせた。しかし次戦からは予選・決勝でのマップ切り替えが禁止されるだけのバレンシア状態に戻ることになり、勢力図はまだ明確には見えてこない。

 そんなイギリスGPのテクニカル解説やマシンディテール写真をもっと堪能したい方は、詳細は『テクニカルファイル速報(2011 Rd.9 イギリス)』をどうぞ! アロンソが今季初優勝を挙げたフェラーリ150°Italiaのディテール徹底解説、1951年にフェラーリ初優勝を挙げたフェラーリ375F1の特別写真集、そしてイギリスGP最新アップデートの数々を収録しています。

(text by Mineoki Yoneya / photographs by Wri2, La Vie Creative)

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