「モンツァはチャレンジングでしょうね」(2011年 Rd.13 イタリアGP直前)
最高速の遅さが悩みのザウバーにとって、超高速のモンツァは大の苦手サーキット。公式声明では“チャレンジング”という表現ですが、実際には“かなりキビシイ”というのが本音でしょう。
とにかくエンジンパワーがなくて、コーナー重視でダウンフォースも多めなので、最高速が遅いC30。空力で曲がっていくような高速コーナーの少ないサーキットでは苦労させられています。というか、直線番長のメルセデス・エンジン勢のメルセデスGP、フォースインディアが普段の競争相手だというのも影響しているのですが。
スパでは薄〜いリアウイングを投入して、直線スピードではトップレベルでしたし、それなりに手応えは得られたはず。でも、みんなが薄いウイングを投入するモンツァではどうなるか。
それから、モンツァでは第1・第2のシケインでの縁石超えが重要になるだけに、これが最も苦手なザウバーとしては苦しいところ。モナコでもモントリオールでも苦労させられた縁石超えが、どれだけ対策できているか。
「新エンジン? 投入しませんよ。したってしょうがないでしょ、どうせ遅いんやから(苦笑)。モンツァなんか一番遅いエンジンで良いですよ(笑)」
先週スパで聞いた時にはそう言っていましたから、モンツァはザウバーにとっては捨てレースなのかも……。
「ミラノまで近いし良いレストランもたくさんあるんで、モンツァに行くのは好きですよ」
それだけが救い……ですかね、可夢偉さん?
(text by Mineoki Yoneya / photo by Wri2)
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個性的な言い回しで言いたい放題の小林可夢偉センシュの近況を、彼の“可夢偉語録”を中心にお届けします。普段は書けないことも多すぎる彼のコメントですが(苦笑)、ここでは“可夢偉語録”によっていつも以上に彼の素顔をお伝えできるのではないかと思います。
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