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『テクニカルファイル』イタリアGP、超高速モンツァの専用パッケージ


2011-9-18 18:00

 長い直線をシケインでつないだだけのモンツァは、今やシーズン唯一となった超高速サーキット。それゆえに各チームのマシンには、モンツァだけにしか使用されない特別空力パッケージが用意される。ダウンフォース量を減らし、空気抵抗を極限まで削減した空力パーツだ。

 しかしレズモやアスカリ、パラボリカなどのコーナーではグリップも必要とされるため、完全にダウンフォースを削ることはできない。現在のF1マシンはそもそものダウンフォースレベルが厳しく制限されており、さほど大きなダウンフォースを持っているわけではない。そのため、フロントウイングはほとんど変化させず、細かな空力パーツもそのままで、リアウイングだけを薄くしてドラッグを低減させているものが多数となっている。

 長いストレートがあるカナダやスパでも低ドラッグ仕様が用意されるが、モンツァではそれよりもさらに30%ほどドラッグを低減させた特殊パッケージ。DRS作動時にフラップが完全に水平になる形にセットアップし、メインプレーンは通常型のような湾曲を持たず、上端から50mmの位置までに納まっている。リアウイングもそれだけ薄く、ここでしか見られない空力パーツとなっている。

 そんなイタリアGPのテクニカル解説やマシンディテール写真をもっと堪能したい方は、詳細は『テクニカルファイル速報(2011 Rd.13 イタリア)』をどうぞ! 母国GPのフェラーリ150°Italiaのディテール徹底解説も収録しています。

(text by Mineoki Yoneya / photographs by Wri2, La Vie Creative)

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